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起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜  作者: じょん-ドゥ
起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜

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第95話:鉄格子の朝、あるいは沈黙の守護神

 冷たい壁に囲まれた留置所の朝。

 私は、婦警さんが用意してくれた地味な服に

 袖を通し、硬い畳の上で膝を抱えていた。

 あのピンク色のパイロットスーツは、

 証拠品としてどこかへ持っていかれた。

 バロとも、おじいちゃんとも、連絡する手段はない。


「……ガソタム、どうなっちゃったのかな」


 パトカーで連行される際、車窓から見た光景。

 巨大なブルーシートで覆い隠され、

 運ばれていくガソタムの後ろ姿が最後だった。

 

 今はどこかの施設で、大人たちに

 分解されてしまっているのかもしれない。

 そう思うと、胸が締め付けられるように痛かった。

 連日続く、狭い部屋での厳しい取り調べ。


「誰に教わった?」「黒幕は誰だ?」

 同じ質問が、何度も波のように押し寄せる。


「私は……正直に話しているのに」


 今の私にできるのは、嘘をつかず、

 おじいちゃんと歩んだあの夏の日々を、

 ありのままに答えることだけだった。

 けれど、真実を話せば話すほど、

 刑事たちの顔は険しくなっていく。

 街を救ったあの瞬間が、

 遠い夢だったのではないかと思えるほどに、

 私の世界は、狭く、暗い場所へ閉ざされていた。

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