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起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜  作者: じょん-ドゥ
起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜

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第94話:法と正義、あるいは冷たい手錠

 私は震える手でレバーを引き、重いハッチを開けた。

 潮風と共にパトカーの青赤い光が中へ入り込む。

 両手を上げてガソタムの肩へ降り立つと、

 銃口を向けた警官が信じられない顔で指を差した。


「……おい、これは何だ!?

 この巨大なロボットは君が動かしたのか!?」


 私は力なく頷き、地面へと誘導された。

 そこから始まったのは、感謝の言葉ではなく、

 矢継ぎ早の厳しい取り調べだった。


「君、これは重大な法律違反だ。まずは航空法違反。

 無許可で空を飛び、航路を乱した。さらに……」


 警官はガソタムの頭部を指差し、手帳に書き込む。


「頭部のガトリング砲。これは銃刀法違反、

 および武器等製造法違反に該当する。

 いや、もはや個人的な兵器の密造だぞ」


「……でも、私はみんなを助けるために……っ!」


 私が必死に訴えても、彼らは顔色一つ変えない。


「動機はどうあれ法は法だ。一個人がこれほどの

 軍事力を持つことは、この国では許されない」


 カチャリと冷たい感触が私の手首に伝わった。

 街を救った安堵と、すべてを失った絶望。

 おじいちゃんの言った通りだ。

 私は英雄ではなく「犯罪者」として、

 この夏の終わりの夜に、その名を刻まれた。


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