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起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜  作者: じょん-ドゥ
起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜

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58/202

第58話:黄金の朝食、あるいは優雅な強制起床

 カーテンの隙間から差し込む朝日より先に、室内に響く軽快な音楽で、

 私は重い瞼を持ち上げた。昨夜の記憶が、霧のようにぼんやりとしている。


『おはようございます、レイ様、ゲストの皆様。定刻の午前七時です。

 健やかな一日を始めるための、完璧な朝食をご用意いたしました』


 バロの声に導かれるようにリビングへ向かうと、サキとチカも、

 寝癖だらけの頭を抱えながら、その光景に再び言葉を失っていた。


「……うわ。何これ、ホテルの朝食ビュッフェじゃん」


「焼きたてのクロワッサンの匂いがする……。うららの家、すごすぎ」


 食卓には、色鮮やかなサラダ、黄金色のオムレツ、そしておじいちゃんの

 全自動調理器が仕上げたであろう、芳醇な香りのスープが並んでいた。

 昨夜の催眠ミストへの怒りも、この光景の前ではどこかへ消えてしまう。


「あ、あはは……。バロったら、本当に張り切りすぎだよね……」


 私が引きつった笑顔で椅子に座ると、バロのホログラムが優雅に一礼した。


『昨夜は失礼いたしました。本日はお帰りになるまで、源造様直伝の

 フルサポートを提供いたします。まずはこの「脳活性化スープ」をどうぞ』


 一口飲めば、霧散していた意識が急速に覚醒し、全細胞が活性化していく。

 美味しい。悔しいけれど、おじいちゃんの技術はあまりに快適すぎるのだ。

 私は親友たちの「うららの家、最高!」という歓声を聞きながら、

 日常と非日常の境界線が、朝食の湯気の中に溶けていくのを感じた。

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