表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜  作者: じょん-ドゥ
起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

54/103

第54話:極限の慈しみ、あるいは全自動の悦楽

 浴室の扉を開け、全脳の私たちが一歩足を踏み入れた瞬間だった。


うらら! シャワーが勝手に私を追いかけてくるんだけど!」


 サキが動くたびに、壁から突き出した可動ノズルが彼女の肩を追尾する。

 脱衣所からは、バロの誇らしげなスピーカー音声が響き渡った。


『これより源造様特製「非接触型・完璧全身洗浄」を開始します。

 指先一つ動かさず、裸のまま身を委ね、理想の清潔を手に入れてください』


「ちょっとバロ! 洗車機に放り込んだみたいな言い方やめてよ!」


 私が叫ぶ間にも、天井から超微細なシャンプーミストが降り注ぎ、

 三人の裸体を完璧な泡立ちで包み込み、全自動で一気に洗い流していく。

 全身を清められた後、私たちは広大な浴槽へと肩まで浸かった。


『これより「美肌炭酸ジャグジーモード」を最大出力で実行いたします』


 ボボボボッ! と底から激しい泡が噴き出し、お湯が黄金色に輝く。


「ふぇぇ……天国。うららの家、最高すぎ。もう出たくない……」


 サキとチカは手足を伸ばし、しばし学校の噂話に花を咲かせていた。

 数分後、体が芯から温まってきた頃。浴槽の縁がプシュッと開いた。


『喉の渇きを検知。入浴中の水分補給に、最適温度の水素水でございます』


「お風呂から飲み物まで出てくるなんて、至れり尽くせりが過ぎるわよ!」


 私がその過剰なサービスにツッコミを入れる間にも、誘導は止まらない。


『次は、あちらの個室でミストサウナをお楽しみください』


 七色の美容ミストに包まれ、三人の肌はこれ以上ないほど潤っていく。


『仕上げに、こちらの全自動エステベッドへ。分子レベルでマッサージします』


 裸のまま横たわった背中を、見えない手の平が優しく揉みほぐす。


「……うらら。あんたの家、本当になんなの。石油王の別荘なの?」


「あ、あはは……。おじいちゃんが、お風呂を聖域だと思ってたから……」


 私は、自分を勝手に乾かし始めた温風カーテンに包まれながら、

 快適すぎて怖くなるおじいちゃんの技術に、ただ白目を剥くしかなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
バロ君絶好調、最大戦速ですね。 ただ一つ麗ちゃんに「えっ!あのお風呂!?」ってセリフを追加してほしい。 でないと麗ちゃんも初お風呂になっちゃう。 そして「バロ、あたし一人と扱いが随分違うじゃない」も追…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ