第35話:戦士の目覚めと、禁断の火器
それから何度か戦闘訓練を重ね、私の操縦技術は飛躍的に向上した。
……正直、この圧倒的な全能感に酔いしれている自分が少し怖い。
それでも、搭乗のたびに一瞬「まっぱだか」にされることだけは、
女子高生のプライドとして、どうしても慣れることができない。
「……ねえバロ。今着てるこのスーツ、脱がずにそのまま貸してよ。
これ着たまま帰れば、次はあの光の工程を飛ばせるでしょ?」
『不可能です。このスーツはエネルギー体の再構築による一時的な物。
実体として持ち出せば、数秒で粒子崩壊して消滅いたします』
「……つまり、外に出たら私はその瞬間に全裸になるってこと!?」
『左様です。さらにレイ様、搭乗回数の増加に伴い、変身シーンの
記録ライブラリも充実してきました。源造様も喜ばれるでしょう』
「充実させなくていいし、おじいちゃんの喜びなんて知るか!
私はうらら! その変態的なデータ、今すぐ全部消去してよ!」
私が激怒しても、バロはどこ吹く風で次の指示を口にした。
『では、本日のメニューに移ります。これより武器の訓練を行います』
モニターに、ガソタムが携行するライフルのような鉄塊が映る。
「……何これ。おじいちゃん、こんな大きな鉄砲まで作ったの?」
『源造様の傑作、ビームライフルです。
対象を分子レベルで消滅させる威力を誇ります。
さあ、画面に映る敵を撃ってみてください。
レバーを操作し、照準を重ねればオートでロックオンされます』
「び、びーむらいふる……? そんな物騒な物、所持していいの!?」
言われるがまま操作すると、サイトが赤く光り、敵を捕らえた。
『ロック完了。レイ様、そのままトリガーを引いてください』
「……っ、引くわよ? ゲームだからね!」
私は引き金を絞った。その瞬間、視界を飲み込むような閃光が走り、
あり得ないほどの衝撃が、私の腕から全身を貫いた。




