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起動させないしガソタム〜じいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜  作者: じょん-ドゥ
起動させないしガソタム〜じいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜

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第3話:登記簿に載らない、地下の闇

おじいちゃんが亡くなって、この家を相続した。

 それはつまり、この家の責任はすべて私にあるということだ。


 私は、おじいちゃんの書斎から家の登記簿を取り出した。

 ……相続の手続きで、ちゃんと確認しておきたかったのだ。

 固定資産税、敷地面積、建物の構造。

 私は記載された数字を、一つずつ指でなぞっていく。


「……あれ? これ、おかしくない?」


 書類によれば、この家は平屋の木造住宅。

 どこをどう探しても、『地下室』の文字なんて存在しない。

 つまり、あの広大なガソタムの格納庫は、

 おじいちゃんが勝手に掘って作った『違法建築』だ。

 バレたら脱税どころか、建築基準法違反で即アウト。


「……いっそのこと、全部処分しちゃおうかな」


 私はスマホを取り出し、産廃業者を検索してみた。

 60トンの鉄塊の撤去。特殊合金の解体。地下室の埋め戻し。

 ……ざっと計算して、数億円は下らないだろう。

 売ろうにも、中身はガンダムのパチモンみたいな巨大ロボだ。

 マニアに売れば、その瞬間に秘密が世界中に拡散される。

 ニュースのトップで、私の顔が全国に晒される未来。

 捨てる金もない。売る勇気もない。


 登記簿に載っていない、この世に存在しないはずの場所。

 そこに、60トンの巨大ロボットが鎮座している。

 もし大きな地震が起きて、地面が陥没でもしたら。

 中から『ガソタム』がコンニチハしてしまったら。

 想像しただけで、背筋に冷たいものが走った。


「……絶対に、絶対に誰にも見せられない」


 私は登記簿をそっと閉じ、金庫の奥に押し込んだ。

 物理的な重みだけじゃない。

 法的にも、この家はとんでもない爆弾を抱えていた。

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