表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
起動させないしガソタム〜じいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜  作者: じょん-ドゥ
起動させないしガソタム〜じいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/45

第24話:十万年の孤独、あるいは最強の埋没

 私は、震える指先で畳の目をなぞった。

 ……ミサイルでも壊れない。重機も跳ね返す。

 そんな家と、巨大ロボットを相続してしまった。


「ねえ、バロ。家がそんなに頑丈ってことは……。

 この先百年とか経っても、見た目すら変わらないってこと?」


『百年? レイ様、その程度の時間では何も変わりません。

 源造様の特殊合金が自然に消滅するまでには、

 理論上、最低でも約十万年の歳月が必要でございます』


「じ、じゅ……十万年!?」


 あまりの桁違いな数字に、冷汗ひやあせが噴き出した。

 私は、藁にもすがる思いでバロに食い下がった。


「……っ、だったら、逆の工程で土に戻す方法を考えてよ!」


『不可能です。原子を極限まで圧縮し結合させているため、

 太陽表面並みの高温でなければ、分解はかないません。

 現状、処分する方法は一つ。ガソタム自身の手で深い穴を掘り、

 この家ごと地下深くへ埋まってしまうことです』


「……家を埋めるくらいなら、一日で掘れるんじゃないの?」


『いえ。単に家を沈めるだけでは、地表からすぐに見つかります。

 何万年経っても発見されない「絶対深度」まで到達するには、

 通常重機であれば、およそ一年はかかる工程でございます』


「……一年!? そんなの、もっと無理じゃない!」


『ご安心ください。ガソタムの出力を持ってすれば、

 通常重機の約五倍の速度で掘り進めることが可能です。

 およそ二ヶ月あれば、隠蔽可能な深度まで到達いたします』


 二ヶ月。

 通常の一年分を二ヶ月で。それはつまり、

 凄まじい騒音と振動を二ヶ月間、出し続けるということだ。

 冷汗ひやあせが止まらない。

 おじいちゃんの執念は、時間という概念すら無視していた。

 地球の歴史に刻まれるレベルの、最強の不燃ゴミ。

 私は止まらない冷汗ひやあせを拭い、呆然と座り込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ