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起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜  作者: じょん-ドゥ
起動させないしZガソタム〜おじいちゃんの野望はまだまだ止まらない〜

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192/201

第84話:三日後の戦火、あるいは撃破の刻限

 バロと今後の相談をしていたその時、

 再び野田さんから通信が入った。

 受話器越しの声は、一段と切迫している。


『古谷さん、決まったぞ。

 三日後、中東で大規模な衝突が予想される。

 必ずあのプロトタイプが現れるはずだ。

 政府はすでに、ゼットを運ぶための

 超大型輸送機の極秘ルートを確保した』


 野田さんの言葉を遮るように、

 居間のバロがスピーカーを通じて会話に割り込んだ。


『野田様。輸送機の必要はございません。

 ゼットはマッハ10で飛行可能です。

 中東の戦域まで、およそ1時間で到着できますぞ』


『……。真砂からスペックは聞いているが、

 燃料の問題があるだろう。片道で空になるぞ』


 野田さんが常識的な反論を口にするが、

 バロは鼻で笑うような電子音を鳴らした。


『問題ありません。おじい様の超効率エンジンを

 侮らないでいただきたい。

 1時間の飛行で使用される燃料は、約5%ほど。

 そのまま現地で一戦交えて帰還も可能ですな』


『……。5%だと? 往復してもお釣りがくるのか』


 電話の向こうで野田さんが絶句するのが分かった。

 もはやそれは、現代の兵器体系を

 根底から覆す「化け物」のスペックだった。


『輸送機を待つ時間は無駄にございます。

 三日後、レイ様が朝食を済ませてから

 家を出れば、十分に間に合いますぞ』


 朝食を食べてから、中東の戦場へ。

 あまりに現実味のないスケジュールに、

 私は窓の外の静かな空を見つめるしかなかった。

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