表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜  作者: じょん-ドゥ
起動させないしZガソタム〜おじいちゃんの野望はまだまだ止まらない〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

184/201

第76話:選ばれし波形、あるいは未完のデータ

 コクピットの感触を確かめ、地上に降りた私。

 入れ替わるように真砂さんがバロの元へ歩み寄り、

 切実な表情で願い出た。


「……バロ殿。私の精神波形を登録して、

 このゼットに乗れるようにしてもらえませんか?」


 その言葉に、バロは無機質なレンズを向け、

 静かに、けれど断固として首を横に振った。


『真砂様。それは……不可能ですな』


「……なぜです! 私はMk-IIでも訓練を積み、

 適合率も悪くないはずです!」


『特殊な精神波形を正確に読み取る装置は、

 あのプロトタイプにしか搭載されておりません。

 本来、波形の解析には膨大な時間が必要なのです』


 バロは空間に、不完全な波形データを映し出す。


『真砂様がシミュレーターを使用中、

 私も密かに計測を続けてはおりましたが、

 残念ながら、データが圧倒的に不十分です』


 真砂さんは唇を噛み、悔しげに拳を握った。

 あの子……プロトタイプが奪われたことは、

 単に戦力を失った以上の意味を持っていたのだ。


『このゼットを動かせるのは、

 プロトタイプで完璧な波形を記録できた

 レイ様、ただお一人にございます』


「……。つまり、私しかいないってことなのね」


 真砂さんの肩に置かれた重圧が、

 そのまま私の背中へと移ってきた気がした。

 世界でたった一人。私がやらなければ、

 この「ゼット」はただの鉄の塊でしかない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ