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起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜  作者: じょん-ドゥ
起動させないしZガソタム〜おじいちゃんの野望はまだまだ止まらない〜

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182/202

第74話:鋼の胎動、あるいは鋭利な「Z」

 バロの案内で、私たちは地下へと続く階段へ向かった。

 かつて私が板を打ち付けて封印した場所。

 前の事件の後、再び通れるようにしたその階段を、

 一段ずつ慎重に降りていく。

 辿り着いたのは、あの広大な地下ハンガー。

 けれど、プロトタイプが置かれていた場所には

 今、何も無かった。


「……。バロ、何も無いじゃない。

 実用機はどこにあるの?」


『レイ様、真砂様。危ないですから

 そのまま、白線の内側でお待ちください』


 バロの落ち着いた声が響いた、その直後。

 ズズズ……ッ!

 胃の底を揺さぶるような激しい地鳴りが起き、

 ハンガーの中央、コンクリートの床が

 左右に大きく割れ始めた。

 その巨大な裂け目から、強烈な蒸気と共に

 ゆっくりとせり上がってきたのは、

 人型からは程遠い、鋭利なシルエットだった。


「……飛行機? いえ、大型の戦闘機……?」


 隣で真砂さんが、驚愕に目を見開いて呟く。

 そこに現れたのは、ガソタムのような手足も見えず、

 巨大な翼を広げた「鋼鉄の鳥」のような塊だった。


『お待たせいたしました。これこそがおじい様の

 本当の最高傑作。全領域制覇型実用機……

 「J12-GSTM ゼットガソタム」にございます』


 これがガソタム……?

 あの無骨な巨像の面影はどこにもない。

 その翼にはおじいちゃん自筆のような、

 誇らしげな型式番号が刻まれていた。


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