表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜  作者: じょん-ドゥ
起動させないしZガソタム〜おじいちゃんの野望はまだまだ止まらない〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

173/199

第65話:一番うまく使える、あるいは一パーセントの賭け

「……バロ。もし、私がMk-IIに乗ったら、

 ガソタムを止めることはできる?

 私が一番、ガソタムをうまく使えるんだから!」


 私は司令室のモニターを見つめたまま、

 スマホの中のバロに、静かに、けれど強く問いかけた。

 

 おじいちゃんの作った機体の癖も、弱点も、

 私以上に知っている人間なんていない。

 その自負と覚悟を、私は言葉に込めた。


『……レイ様。冷静にお聞きください。

 Mk-IIの武装では、特殊合金のあの子を

 破壊することは天地が引っくり返っても不可能です。

 何とかして「捕獲」できる確率となると……

 わずか一パーセントにございますな』


 倒すことはおろか、足止めすら絶望的。

 壊れるのは、いつも「脆い」こちら側なのだ。


「一パーセント……」


 そのあまりに低い数字に、司令室の空気が凍りつく。


『九条様が軽量化したMk-IIの装甲では、

 あの子に一度小突かれただけで、

 こちらが木っ端微塵になりかねませんぞ。

 ……そもそも、現在は居場所すら不明なのです』


 バロの指摘は、ぐうの音も出ないほど正論だった。

 学校から鞄一つで直行した私には、

 着替えの予備スーツすら手元にない。


「……。分かってるわよ、そんなこと」


 私は悔しさに唇を噛み、空になった両手を

 指が白くなるほど強く握りしめた。

 一番うまく使えるはずなのに、

 居場所すら分からず、ただ待つことしかできない。

 無力感と焦燥が、静まり返った司令室に重く沈殿していく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ