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起動させないしガソタム〜じいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜  作者: じょん-ドゥ
起動させないしガソタム〜じいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜

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第17話:逃亡の路地裏と、安室の本音

 学校の帰り道、私は必死に顔を隠して路地裏を歩いていた。

 こんな田舎のどこにこれほど人がいたのかと疑うほど、

 私の顔を見に来た野次馬や、謎の記者が家の周りをうろついている。


「……どこもかしこも、人だらけじゃない」


 私は大きなマスクにフードを深く被り、物陰に身を潜めた。

 冷汗ひやあせで顔がベタつくが、今は見つかるわけにいかない。

 すると、背後の暗がりから低く、聞き覚えのある声がした。


「……今回は、鮮やかにやってくれましたね」


 心臓が止まるかと思った。

 振り返ると、そこには会議室の時と変わらない冷徹な顔で、

 スーツ姿の安室あむろが立っていた。


「安室さん……!? 待ち伏せとか、最低なんですけど」


「仕事ですよ。君があの場で流した涙のおかげで、

 市役所の上層部は今、蜂の巣をつついたような騒ぎです」


 安室はため息をつき、眼鏡のブリッジを指で押し上げた。

 相変わらず嫌味な言い草だが、その瞳に敵意はない。

 彼は視線を、夕日に染まる古い町並みへと向けた。


「……勘違いしないでほしいのですが、私もこの町を愛しています」


「え……?」


「私もここで育ちました。この静けさを守りたい気持ちは同じです。

 だからこそ、地下鉄を通し、交通の便を整える必要がある。

 このまま寂れるのを待つより、街を新しく作り変えたいんです」


 安室の言葉には、会議室のロジックとは違う熱が宿っていた。

 この人は、私とは違うやり方で、本気で町の未来を考えている。


 ……困る。そんな正論、今は聞きたくない。


 安室が正義であればあるほど、

 地下にガソタムを隠している私の罪悪感が、チクチクと痛む。


「……それでも、私は認めません。絶対に、掘らせないから」


 私は逃げるようにその場を走り去った。

 真っ直ぐな安室の視線が、私の背中に刺さったままだった。

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