表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
起動させないしガソタム〜じいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜  作者: じょん-ドゥ
起動させないしガソタム〜じいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/45

第16話:学校中の視線と、私の誤算

 学校に行くと、私は一躍、時の人になっていた。

 昇降口に入った瞬間、突き刺さるような視線の束を感じる。

 ……昨日のニュース、みんな見ていたんだ。

 教室までの廊下を歩くだけで、知らない下級生から、


「あ、ヘルメットの人だ」「昨日の涙、すごかったよね」


 なんて、小声で囁かれる始末。


「うらら、あんたマジで歴史に名を刻んじゃったね!」


 教室に入るなり、サキがスマホを片手に飛びついてきた。

 画面には、泣きじゃくる私のアップがデカデカと映っている。

 ……やめて。そのあざとい顔、自分でも直視できない。


「聖女うらら、なんて呼ばれてるよ。もうサイン攻めじゃない?」


「……冗談はやめて。私はただ、静かに暮らしたいだけ」


 私は引きつった笑顔で、自分の席に潜り込んだ。

 有名になるのは、隠蔽工作としては最低の展開だ。

 目立てば目立つほど、家の周りに人が来るかもしれない。

 もし、窓の外から地下の排気口でも見つかったら?

 冷汗ひやあせが、背中をじわじわと濡らしていく。

 みんなが私を『町の守護神』と崇めれば崇めるほど、

 地下のガソタムの重みが、私の肩に重くのしかかる。

 授業中も、窓の外を見れば工事関係者らしき車が通る度に

 ……まさか、安室あむろさんが偵察に来ているの?

 と疑ってしまう。

 私は教科書で顔を隠し、深くため息をついた。

 平穏を守るために戦ったはずなのに。


 私の日常は、かつてないほど危機的状況に陥っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ