表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
起動させないしガソタム〜おじいちゃんが地下にガンダムみたいな遺産を残していった件〜  作者: じょん-ドゥ
起動させないしZガソタム〜おじいちゃんの野望はまだまだ止まらない〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

163/202

第55話:操縦者の咆哮、あるいは傲慢の矛先

 緊急停止した赤いMk-IIから、

 ハッチを蹴破るような勢いで尾田さんが這い出してきた。

 幸い、本人に目立った怪我はないようだ。

 彼は荒い息をつきながら、地面へ降りるなり、

 私の前までドカドカと詰め寄ってきた。


「……おい古谷! 何だあの欠陥機は!」


 尾田さんは屈辱に顔を歪ませ、

 ひしゃげた赤い巨体を指差して吠えた。


「俺の反応に機体が全然ついてこれないじゃないか!

 あんな鈍亀、実戦で使えるわけがないだろうが!」


 私は、自分に非があるわけでもないのに、

 彼のあまりの剣幕に思わず後退りした。


「……。でも、尾田さん。

 真砂さんはちゃんと乗りこなしてましたし、

 無理な挙動をしたのは尾田さんの方で……」


「うるさい! 俺が求めているのは、

 俺の『意思』をそのままトレースする力だ!

 設計図を出したのはお前らだろうが!」


 八つ当たりだと分かっていても、

 彼の「ガッカリした」という本音が痛いほど伝わる。


「尾田、それ以上は指導官に対して不敬だぞ」


 野田さんの静かな、けれど冷徹な声が割って入る。

 尾田さんは苦虫を噛み潰したような顔で黙り込んだが、

 その拳は、怒りで小刻みに震えていた。

 おじいちゃんの「魔法」がない、ただの重機。

 彼らが直面しているのは、

 理想と現実のあまりに高すぎる壁だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ