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第51話:青の咆哮、あるいは起動の真実
真砂さんは青いMk-IIの
コックピットに滑り込み、慣れた手つきで
メインスイッチを入れた。
ドォォォォォン……!
地下ハンガーに、初代ガソタムよりも少し
高めで、それでいて鋭い駆動音が鳴り響く。
青い機体のカメラアイが、眩しく発光した。
「……動いた。本当におじいちゃんの
設計図通りに、国が作っちゃったんだ」
私はその光景を、夢を見ているような
ふわふわした気持ちで見つめていた。
青い巨体はゆっくりと右腕を上げ、
流れるような動作で拳を握り、
空気を切り裂くようなパンチを繰り出した。
「信じられん。あの重厚な巨体が、
これほど軽快に動くとは……」
隣で野田さんが、感動に声を震わせている。
確かに、真砂さんの操縦に応えるMk-IIは、
初代よりもずっと「兵器」らしく、
そして「優秀」に見えた。
けれど、私はふと、お正月におじいちゃんが
言っていた不穏な言葉を思い出す。
(……特殊合金を使っていない「中身」。
本当に、このまま激しく動かして
壊れたりしないのかな……?)
華やかなデモンストレーションの裏側で、
私は一人、機体から漏れる「微かなきしみ」に
神経を尖らせていた。




