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第21話:桃色の屈辱、あるいは拒絶の予感
更衣室から、顔を真っ赤にした尾田さんが
這い出すようにして現れた。
ぴちぴちのピンクスーツに身を包んだその姿に、
私は思わず息を呑む。
「……見るんじゃねえ! ぶっ飛ばすぞ!」
吠える尾田さんの頭に、
野田さんの強烈な拳骨が叩き込まれた。
「ガッ! ……痛ぇ!」
「貴様、指導官に向かって何たる無礼か!
……失礼しました古谷さん。こいつのこの姿、
あまり直視してやらないで頂けると助かる」
野田さんに頭を下げられ、私は苦笑いしながら
尾田さんと共にコックピットへ乗り込んだ。
指示に従い、尾田さんが震える手で
起動レバーを一気に引き上げると、
足元から重低音が響き、コンソールが輝き出す。
「よし、起動成功。バロ!
さっきの真砂さんと同じように訓練を開始して!」
私が上機嫌でバロに呼びかけた、その時だった。
スピーカーから、妙に冷めた声が返ってきた。
『お断りいたします、レイ様』
「……えっ?」
予想だにしなかったバロの拒絶に、
コックピットの空気が一瞬で凍りついた。




