前へ目次 次へ PR 23/36 第五幕 迷宮への扉 第三場 見守る者ありき 驚くべきかな わが愛しの柊筮(しゅうせい)よ あいもかわらず水晶も 割れんばかりの美貌ではある 水鏡(みかがみ)も妬く白銀の髪 内から溢れる高貴に輝き ローブに隠れた華奢な肢体は 女の目を引き羨望に狂わせ 男の身を呼び奮い立たせる 悲しむべきかな 愛しいひとよ ただひとつその碧い眼が 我を失いかけている 驚くべきかな わが愛しの柊筮(しゅうせい)よ あいもかわらず芳香も 留まるばかりの美貌ではある 水鏡(みかがみ)も妬く透ける肌 自然の色を映して輝き 恐るるに足る邪眼(イーヴル・アイ)も 子供の目を引き好奇に湧かせ 不具の身を呼び奇跡を乞わす 悲しむべきかな 愛しいひとよ ただひとつその碧い眼が 黄泉(よみ)をのぞき込んでいる