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第四幕 死または再生 第四場 黒豹の怒りの咆哮
その、闇に沈んだ塔の麓に、疾風のように駆け込んだ黒い影があった。
沈黙したままの口から絶叫がほとばしるのを聞いた。あったかもしれない未来を、自ら散らさんとするのを感じ取った。
半ば無理やり獣に変じたために、全身の節々が強ばり、痛んだ。
静かすぎる怒りと優しすぎる狂気。圧倒的な絶望のさなかにあって、なにゆえあの子は微笑うのだろう。
敢えて愚問を問いながら、黒豹は既の所で妖精と地面の間に滑り込んだ。
消えるべくして消える生命と定められた自然の巡りを、狂わせたことになるかもしれない。
その罪の重さに、俺の未来は耐えられないかもしれない。
それでも!
この白き指の爪先は白きままで⋯⋯。
黒豹は、その背で、妖精の身体を受け止めた。骨が軋み、踏ん張る四肢が地にめりこんだ。その激痛を解放するように、豹は吠えた。
照らせ月の女神よ
真白き素足を
我失いし取り替え子の
罪なきことを闇世へ示せ!




