伝説の魔王復活フラグ、絶望のズンドコ行きですわ
「――まずはどこへ向かうべきかしらね、レオン」
メロリアスは王都の門を背に、ふわりと上品に目を細めて、レオンに問いかけた。
「そうですね。『伝説の魔王復活フラグ』『死のダンジョン』『全面戦争』などが候補ですが……どれも神託のプロットでは血なまぐさい大惨事の予定地となっていますね」
レオンは懐から魔道具の水筒を取り出すと、手慣れた手つきでメロリアスのカップに淹れたての紅茶を注いだ。
「ふふ、私の赤字が届く前から勝手に大混乱に陥っているようですわね。
……まったく、神の書くシナリオというのはいつだって段取りが悪いこと」
メロリアスは差し出された紅茶を一口啜り、ふうっと優雅に息をついた。
極上の香りが鼻腔をくすぐり、ピリついた緊張を心地よく癒やしてくれる
世界がクソ脚本に満ちていようとも、優雅なティータイムだけは絶対に譲れない。
「それで? 記念すべき最初の『修正現場』は、どちらになさいます?」
レオンが地図を広げつつ尋ねる。
メロリアスは万年筆を指先でクルリと一回転させ、不敵で美しい笑みを浮かべた。
「『伝説の魔王復活フラグ』に決まっていますわ。
世界を絶望のズンドコに叩き込もうとしている『腹立たしい三流イベント』の現場よ!」
第3話をお読みいただき、ありがとうございます!
王都を後にするメロリアス様とレオン君。
そして最初の修正現場は、「伝説の魔王復活フラグ」!
果たして、絶望のズンドコ行き間違いなしの三流イベントを、メロリアス様はどんな赤字で書き換えてしまうのか……次回からいよいよ本格的な修正作業(?)が始まります!
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