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プロ野球スカウトは、鑑定スキル(野球ゲームの能力画面が見えるスキル)で優秀なドラフト選手を発掘する  作者: 犬兎ゆん
外国人(助っ人)選手をスカウトしよう

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拳銃

。「ちょっとこっちに来て貰おう」


 拳銃を構えた外国人は、そう言うと私やダメダスを人通りの少ない場所に連れて行った。


 これは非常に不味い。殺されるかもしれない。


 私が今、頼る事が出来るのは、ドミニカ共和国に何回も来ているダメダスだけだ。


 ダメダスなら解決できると思い、ダメダスがどう対応するのかを観察してみた。


 ダメダスは50代のプエルトリコの男性で、頭はスキンヘッドで、体は過去に日本のプロ野球界で30本のホームランを、打ったとは思えないぐらいガリガリで、とてもじゃないが襲撃に対応できるとは思えない。


 対応できる以前に、恐かったみたいで気絶している。


 ダメダスは役に立たない。仕方なので、私が対応するしかない。


 「何のようなんだ」


 拳銃男に尋ねてみた。


 「お前ら日本のスカウトだろ。俺は元メジャーリーガーのアルフォン・ウレーベと言う。俺を雇って欲しい。俺には家族もいる。どうしてもジャパニーズドリームを掴みたい」


 男はフリーのプロ野球選手で、自分を私たちに売り込みたいらしい。


 ドミニカ共和国のウィンターリーグの給料は、選手や外国人枠などのランクによって全然違う。高い選手の月収は数百万円をもらえるのに対し、安い選手の月収は数万円〜数十万円程度で、ウレーベは恐らく安い選手の中に入るのだろう。


 ちなみに1番高額な選手は横浜にいた外国人投手で、リーグの外国人選手史上における最高額の月給5万5000ドル(約880万円)越えで、契約した。


 ドミニカ共和国のウィンターリーグはプレーオフ進出がなければ、2ヶ月少ししかない。フリーのウレーベは早急に日本の球団と契約して、ジャパニーズドリームを掴みたいのだろう。


 サン・ペドロ・デ・マコリスは貧富の差が激しく、治安が悪い。夜に出歩かない方がよいと、言われている都市だ。


 命を取られることもある都市だが、今回は命を取る気はなさそうだ。この後はダメダスに男と話し合ってもらって解決してもらおうと、ダメダスを見るとまだ気絶している。


 仕方ない。私が対応を続けるか。


 でもその前に、目の前の男を鑑定した。



 フリー アルフォン・ウレーベ 30歳 右投げ右打ち 


 投手 


 野球脳D 成長 早熟


 最高球速145km/h 制球力E 体力B 


 変化球 カーブ2 チェンジアップ3 


 投手能力 ピンチD 左打者E 右打者E 奪三振能力E 


      変化球のキレD 球のノビE 牽制E 


      ピッチクロック対応E 四球出さないF


 特殊能力 頑丈D 短気 低めE 衰え




 未来の能力 アルフォン・ウレーベ 右投げ右打ち 


 投手 


 野球脳E 成長 早熟


 最高球速140km/h 制球力E 体力C 


 変化球 カーブ1 チェンジアップ1 


 投手能力 ピンチE 左打者E 右打者E 奪三振能力G 


      変化球のキレE 球のノビG 牽制E 


      ピッチクロック対応E 四球出さないG


 特殊能力 頑丈D 短気 低めF 衰え




 この能力では、スカウトするのは無理だ。でもここで断ると特殊能力に短気があるので、殺されるかも知れない。


 何とか怒らさずに、話しをしよう。


 「確かに私は、外国人も担当する日本の国際スカウトです。でも私に選手を取る権限は、ございません。あくまで上司に、報告するしか出来ないのです」


 「それでは、俺が日本の球団に、入れないじゃないか。ちゃんと俺を日本の球団で雇えよ」


 そんな事言われても困る。私を誰だと思っているのか。球団にいらないと言われれば、今すぐにでもクビになる下っ端のスカウトだぞ。


 「本当に私に選手を取る権限はないのです。でも解放していただけるのであれば、上司に報告する事は出来ます。解放しないと上司に報告が出来ないので、100%日本の球団に雇ってもらえませんよ」


 ウレーベは少し悩んだあと、私とダメダスを解放した。


 「必ず上司に報告しろよ」


 ウレーベはそう言って、去って行った。


 これがあるから、南米は恐いんだ。実際にドミニカに帰国したメジャーリーガーが、拳銃で襲われる事件が度々起こっている。


 息を大きく吐いてからダメダスを見てみると、まだ気絶していた。



お読みいただきありがとうございました。


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