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プロ野球スカウトは、鑑定スキル(野球ゲームの能力画面が見えるスキル)で優秀なドラフト選手を発掘する  作者: 犬兎ゆん
オールG(最低能力)の選手を指名したい

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スカウト会議4

 「いや、外部の人間じゃないんです。大阪ブルーローズの職員です。どうかスカウト会議への参加を認めて下さい」


 「うーん、どうしますか。宮西球団社長」


 GMの福山さんも自分で許可を出しにくいので、最終決定権を持つ宮西球団社長に判断を委ねた。


 「大阪ブルーローズの人間ならいいぞ」


 「そうですか。なら参加を許可する」


 GMの福山さんの許可も出たので、大阪ブルーローズの職員の川越環奈さんが、会議室に入ってきた。


 川越環奈さんは髪は黒髪の長髪で、目は二重でクリッとしていて、体は少し痩せている女性で町で見かけたら、ほとんどの人が振り返って見てしまう、美人女優さんような見た目をした女性です。その見た目を生かし、以前は大阪ブルーローズのチアリーディング・パフォーマンスチームに、所属していました。


 「私は大阪ブルーローズでMD(マーチャンダイジング)をしている川越環奈と言います。今日は宜しくお願いします」


 MD(マーチャンダイジング)とは、主にグッズ担当の職員さんの事です。


 「何で、グッズ担当がこんなとこに居るんだよ」


 上原さんが、早速からんでいる。


 「私から説明します。今、プロ野球の利益を支えるのは、入場料やスポンサー契約などがありますが、グッズ収入も全体の10%以上あり、無視できない数字になっています。特に大阪ブルーローズでは、女性ファン(薔薇姫)がブルーローズの推しのイケメンを選ぶ、薔薇メンランキングというイベントが、毎年開催されている影響もあり、グッズ収入も他球団より多く全体の15%以上あります」


 私が頼んでいたので、川越環奈さんが説明してくれている。


 大阪ブルーローズでは、女性ファンのことを薔薇姫と呼ぶ。


 「近年、薔薇メンも含め女性を増やすイベントをしてきた影響もあり、女性ファンは増えています。男性ファンと違い女性ファンは、推し活と呼ばれる推しの選手を応援するために、推しの選手のグッズを大量に購入します。つまり女性ファンが推し活をしたいと思う選手じゃないと、グッズ収入は大きく増えません」


 男性ファンと違い女性ファンは、推し選手の同じ商品を何個も購入したり、食事はその選手プロデュースの食べ物を購入したりと、とにかくお金を使ってくれる。


 「女性ファンが推し活をしたい選手とは、薔薇メンランキングに入るイケメンの選手です。その選手達が、グッズ収入を支えています」


 どこでもイケメンが有利なのか。私は現役時代に、女性ファンはいなかった。薔薇メンランキングが私の現役時代にあったとしても、入る事はなかっただろう。なんか悲しい。


 「グッズ収入の事はわかったが、それが安井選手となんの関係がある」


 GMの福山さんが、私以外のここにる男性陣の疑問を聞いた。


 「こちらを見て下さい」


 そういうと川越環奈さんは、安井君と今年オリメン1位の西園寺選手の写真を並べた。


 「どちらがイケメンですか」


 ここにる男性陣はそれぞれの名前を言う。特にどちらに偏った回答はなかった。ちなみに上原さんは、西園寺選手と答えていた。


 「そうなんです。安井選手は今年薔薇メンランキング1位の西園寺選手と、並ぶぐらいのイケメンなんです。スポーツ紙の特集でイケメン過ぎる高校球児として、特集されてました。スポーツ記者が安井君の事を撮った写真や映像では、1万いいねや100万回再生をされた物もあり、SNSでバズっていました。それほど女性に人気があります」


 川越環奈さんの説明にも熱が入る。


 私が安井君の写真や映像をスポーツ記者に、密かに渡していた。PP学園の野球部に来ていたカメラマンは、このスポーツ記者だ。


 「安井選手は必ず薔薇メンでも、ランキング1位を取れる選手です。MD(マーチャンダイジング)の職員として、是非安井選手の入団を、どうか宜しくお願いします」


 川越環奈さんは、深々と頭を下げた。


 「イケメンだけで、プロには入れないだろう」


 上原さんがまた言ってきた。


 「確かにイケメンってだけじゃな」


 宮西球団社長も渋っている。


 「宮西球団社長、何を言っているんですか。日本一盗塁がうまい選手でもあるんですよ。そして私の目が彼は、スーパープレイヤーになると言っている」


 まずイケメンだけじゃない事を、再度言っておく。


 「今でも薔薇メンランキング1位を取れるぐらいのイケメン選手なのに、スーパープレイヤーになれば、さらにグッズ収入にも大きく貢献できる。そんな選手が、育成契約で獲得する事が出来るんです。どうか安井選手の育成での指名をよろしくお願いします」


 私も深々と頭を下げた。


 上原さんが何か言おうとしているのを宮西球団社長は、手で制した。


 「わかった。そこまで言うなら、安井選手の育成での指名をしよう」


 「やったーーー!ありがとうございます」


 「くそーーー!」


 私の大きな喜びの叫び声と、上原さんの悔しげな叫び声が会議室に響いた。


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