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プロ野球スカウトは、鑑定スキル(野球ゲームの能力画面が見えるスキル)で優秀なドラフト選手を発掘する  作者: 犬兎ゆん
オールG(最低能力)の選手を指名したい

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20/42

ドラフト1位の現在

 今は10月始め、長いペナントレースが終わった。


 強いチームなら、これからクライマックスシリーズと呼ばれる日本シリーズへの代表を決める戦いがあり、それに勝ち上がったチーム同士が、日本一を決める日本シリーズを戦う事になる。


 残念ながら大阪ブルーローズは今シーズンは4位だったので、クライマックスシリーズにさえ進出出来なかった。


 クライマックスシリーズに進出出来なかったチームの若手は、みやざきフェニックスリーグに出場し、秋季練習・秋季キャンプに入る。


 クライマックスシリーズに進出出来なかった事で、正捕手の山口銀丸捕手に時間が出来たので、山口銀丸捕手と安井君との勝負が実現した。


 大阪市にある1軍の青薔薇ドームには、編成育成本部長兼スカウト部長の中川克也さん、ゼネラルマネージャー(GM)の福山豊さん、球団社長の宮西宗一郎さんと球団のお偉いさんが勢揃いしている。


 安井君は球団のお偉いさんに、びびってしまい震えている。


 「こんちわっす。吉田さん」


 そう私に声を掛けてきたのは、去年にドラフト1位で指名した松川球児選手だ。


 松川球児選手を鑑定した。



 大阪ブルーローズ 松川球児 18歳 右投げ右打ち 


 投手 


 野球脳D 成長 普通


 最高球速157km/h 制球力E 体力B 

          

 変化球 高速スライダー3 落ちるスライダー3 カーブ1


 投手能力 ピンチB 左打者E 右打者C 奪三振能力C 


      変化球のキレC 球のノビC 牽制D 


      ピッチクロック対応C 四球出さないE


 特殊能力 頑丈E 手を抜く 強打者に燃える 


      熱い男 短気 



 未来の能力 松川球児 右投げ右打ち 


 投手 


 野球脳D 成長 普通 


 最高球速161km/h 制球力C 体力S 

            

 変化球 高速スライダー6  落ちるスライダー5 カーブ3             

           

 投手能力 ピンチS 左打者C 右打者S 奪三振能力S 


      変化球のキレB 球のノビA 牽制D 


      ピッチクロック対応S 四球出さないC

          

 特殊能力 頑丈E 手を抜く 強打者に燃える 


      熱い男 短気



 高校時代にサボって落ちていた能力も、プロに入り戻ってきた。もちろんプロに入り伸びた能力もある。


 今シーズンは高卒1年目のシーズンと言うこともあり、怪我をしないように大切に育てられた。


 後半チームがクライマックスシリーズに進出が難しくなり、若手の起用が多くなった。


 そのこともあり、1軍に昇格し4試合先発登板した。


 1軍成績 4試合 先発4試合 2勝1敗 防御率3.97 奪三振20 


 勝率.667 投球回24


 2軍成績 8試合 先発6試合 3勝1敗 防御率2.51 奪三振43


  勝率.750 投球回45


 高卒1年目の選手としては、素晴らしい成績を上げた。


 「1年目から頑張ったね」


 「うっす。でもまだまだですけど気合い入れて、頑張ります」


 松川選手は凄く嬉しそうだった。


 「後輩の安井君だっけか」


 「はい、安井です」


 プロの選手に声を掛けられて、安井君はさらに緊張し震えるスピードが上がった。


 「はあー、そんなに緊張すんなよ。この人がプロでいけると思ったなら大丈夫だ。俺もサボった事でだんだん下手になっていって、監督や他のスカウトに見放された時に、吉田さんに救って貰った。吉田さんについて行ったら、大丈夫だから自信を持って山口捕手と戦ってくれ」


 「はい。ありがとうございます」


 安井君の震えはなくなり、目に強い力がみなぎった。


 「ありがとう。松川選手、助かったよ」


 「別にいいっすよ。それより俺も安井君みたいに、松川君と呼んでくださいよ。なんかよそよそしいっす」


 別に松川君でも良いんだが、自分がドラフト下位だったこともあり、ドラフト1位の選手は雲の上の存在だった。そんな存在だから昔からドラフト1位の選手には同級生でも、君じゃなく選手と呼んでしまう癖がついてしまっている。


 でも本人が呼んで欲しいなら、松川君とこれから呼ぼう。


 「わかったよこれから、松川君と呼ぶよ」


 「うっす」


 松川君は嬉しそうだった。


 ドスッと重たいキャッチャー用具を地面に置き、山口銀丸捕手がグランドに入ってきた。



お読みいただきありがとうございました。


少しでも先が気になる、少しでも面白いと思っていただけましたら


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