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魔力使いのまったり冒険者クライド  作者: 大野半兵衛


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第74話 プリママとのかけあい

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 第74話 プリママとのかけあい

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 家で風呂にお湯を入れると、プリママがリビングで素っ裸になって入りにいく。

 ツキオス君とレットン君という年頃の少年がいるのだから、少しは考えてほしいものだ。

 アリス君はプリママに拉致されて風呂へ向かった。背中とか流してくれる担当だ。自分でやれよな……。

 プリママがいない間に夕食を作る。邪魔者がいないと料理が捗るよ。

 メニューはフライドチキン。某白髪お爺さんのフライドチキンを真似して作ってみました。

 素材はアルフィンのムネとモモ、ライークのムネとモモ、骨付きと骨なしなど色々ある。


「ちょっと味見……うまーっ! やっぱうまいよなフライドチキン!」

「師匠、ギルマス様が呼んでいます!」


 ツキオス君はプリママのことをギルマス様と呼ぶ。レットン君もだけど……。

 説明会で学者の1人を窓から放り投げたのを見て、2人は相当ビビッているようだ。

 相手は伯爵らしいが、あの後で治療が行われたらしいが、全身打撲と3カ所の骨折だったらしい。いい薬になっただろう。

 ちなみにアリス君はプリ姉様と呼んでいたりする。強制である。


「えー、面倒くさいなー」


 どうせ酒と肴を持ってこいと言うんだろ? 分かっているんだよ、あの呑兵衛の考えることは。

 ここは俺が持つ酒の中で最もアルコール度の高い酒を持っていってやろう。


「ママ、呼んだー?」

「酒を持ってきてー」

「はいはい。持ってきましたよ」

「肴も」

「枝豆を用意しました」

「さすがは我が息子!」

「ここに置いておくから、取りにきてねー」


 脱衣所から声をかけています。


「えー」

「アリス君がいるから、入っていくわけにはいかないでしょ」

「ちっ」

「私が取ってきますから!」

「それじゃあ、俺は出ていくからねー」


 これでよし。ミッション完了だ。

 キッチンに戻ってパンとフライドチキンをテーブルに置いて、サラダを盛りつけているとアリス君が飛び込んできた。


「プリ姉様が!?」


 おっとアリス君。スッポンポンですけど、いいのかい?


「ちょっと、アリス!」


 ツキオス君が慌てて上着を着せる。

 レットン君は鼻血ブー。

 俺は風呂場にいき、倒れているプリママに水を被せる。

 風呂で酒を飲んではいけませんよ。特に年寄りはね。


「よっこらしょ」


 布でくるんでプリママを肩に担ぐ。

 しかし、ドラゴン殺しと言われる酒はプリママも殺すか。ハハハ。

 プリママのベッドに寝かし、ヒールをかけておく。死んだらさすがに目覚めが悪いからね。


「さて、皆。食事を摂ろうか」

「でもプリ姉様は」

「大丈夫だよ、明日になればケロッとして起きてくるから」


 フライドチキン、うめーなー。

 こんな美味しいフライドチキンを食べられないなんて、プリママも運が悪い。ハハハ。


 翌朝、俺は顔をボコボコに腫らしながら、朝食を作った。


「今度やったらただじゃおかないからね」


 この腫れ上がった顔はただなのですか?


「ずびばぜん」


 酒を持ってこいと言うから、持っていってあげたのにこの仕打ち。酷い!

 いつかやり返してやるからな!




 その日、俺は物資補給をかねて市場に出た。顔は高速魔力循環で高速治癒させた。


「おはよー」

「あらクライド君、久しぶりね」

「ちょっと外に出ていたからね。また出るから2カ月くらいは帰ってこない予定なんです」

「そうなのね。じゃあ、今日はたくさん買っていってくれるのかしら?」

「はい。全部買い占めちゃいますよ」

「あらあら、ありがとうね。でも、常連さんの分を少し残しておいてほしいわ」

「了解です」


 そんな感じで買い物をしていく。

 そんでもって、俺をつけるヤツらがいる。まったくどこのドイツだよ? オランだー……ごめん。

 家に帰るが、家の周りを取り囲んでいる。5人いる。

 またロイメス男爵が闇ギルドに依頼を出したのかな?


「プリママ。外に俺をつけてきたヤツが5人いるんだけど?」

「誰かの恨みでも買ったのか?」

「品行方正がモットーの俺にそんなものはありません」


 そんなにジトーって見ないでよ。


「まあ、いいわ。そいつらを捕まえて吐かせればいいんだから」

「ほうほう」


 そんなわけで、5人を捕縛。

 俺が2人、プリママが3人を捕縛してきた。

 そして家の地下で尋問・・。あえて表現はさけるが、さすがはプリママ、容赦ない。


「フフフ。ベルデナーグ伯爵のゴッガイルだってさ」

「闇ギルドなんか使ったら家を潰すと思わないのですかねー」

「思わないんだよ、そういう輩は」

「とりあえず、お望み通り王都にいってきます」

「もちろん、分かっているわよね?」

「もちろんですよ」

「「フフフフフフ」」


 そんなわけで俺はちょっと王都までいくことにした。


 超高速飛行。王都へバビューンッと飛んで、夜には王都の上空に到着。

 まずは聞いている闇ギルドに向かう。場末の酒場の地下にアジトがあるらしい。ドラマか映画のような話だなと、少し笑ってしまったよ。

 酒場から直接いくと騒ぎになるので、地下に直接アプローチする。

 その酒場の隣の家の庭に降り立ち、魔力触手ドリルを使う。魔力結界も展開して音が漏れないようにしておくのも忘れない。

 すぐに地下への穴が貫通し、地下へと入る。

 魔力フィールドのおかげで、誰がどこにいるのか分かっている。

 個室でワインを飲んでいるヤツがいる。聞いていた人相と似ていることから、ここのボスだと思われる。

 他にも7人ほどいるが、2人は個室の前に陣取っている。護衛のようだ。

 仕方がないので魔力触手で2人の首をトンとする。ガキッといったけど、死んでないよな? まあ、死んでいてもいいけどさ。

 個室のドアをゆっくり開ける。ボスは俺の顔を見て、凝視した。


「な、何者だ」

「皆の人気者クライドだけど?」

「クライド……あいつら、失敗だけじゃなく、口を割ったのか」


 なかなか頭の回転が速いようだな。


「よくお分かりで」



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