第71話 Aランク昇格
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第71話 Aランク昇格
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ジュブレールエメラルドスネークは2,500,000G、レッサーベヒモスは3,600,000G、合わせて6,100,000Gになった。
「それだけあれば、そこそこいい武器が買えるね」
ボロボロになった武器の代わりの武器を買わないとね。
といっても、俺の武器なんてグランベルさんたちのお古だけどさ。
「ふっ、使わなければ、どんな武器でも同じさ」
そんな呟きをしてみた。
「「「はい?」」」
「いえ、なんでもないですよ」
3人に聞こえていたようだ。
「ところで、フロアのほうが騒々しいようですが、何かあったのですか?」
「何かって、お前のせいだろ」
「はい?」
俺、何もしてませんよ?
「王都から学者やその護衛がきているんだよ。それで遺跡のことを毎日聞きにくるんだが、そもそも遺跡を発見したヤツがいねぇーからな。教えようにも教えられないわけだ」
「ほうほう。それなら、俺は裏口から帰りますね」
そろーっと出ていこうとしたら、頭をガシッと掴まれた。
「お前、いい性格しているな」
「はい。素直でよい性格してます。……ジョルゴスさん、力入れているでしょ」
「いい性格しているんだ、ちゃんと収めてこいよ」
「……そういうのは、ギルド職員の……」
え、なんか魔力結界がミシミシ言っているんですけど?
バカな、俺の魔力結界はドラゴンのブレスにも耐えるんだぞ!?
魔力結界張ってなかったら、マジで握り潰されていたぞ、これ!?
「分かりました。でも、俺だけだと不安なので、ジョルゴスさんも同席してくださいよ」
「俺は解体所の職人だ。そういうことには関わらん」
「俺にいけと言ったのに、酷くないですか?」
「ギルマスを呼んでやるよ」
「要りません!」
キッパリ!
「何が要らないのかな?」
「え!?」
なぜここにいるんだよ? くそ、この人、俺の魔力フィールドをすり抜けてきやがる!?
まさか転移か!?
「そんなこと言いましたっけ?」
「あたしは耳はいいんだよ」
「……立派な耳ですもんねー」
「さてと、クライド。分かっているだろ?」
「な、なんでしょうか?」
「学者がうるさいんだ。あいつら連日押しかけてきて、あたしの仕事の邪魔をするんだぞ。それ、誰のせいか、分かっているよな?」
「……だ、誰かなー?」
「ク・ラ・イ・ド」
「はい。対応させてもらいます!」
怖ーよ、この人。目がいっちゃってるんだもん。
「師匠……こちらの方は……?」
「このホルトン支部のギルマスだよ、ツキオス君」
「ホルトンのギルマス? こんなに綺麗な人が?」
「ほう、少年は分かっているじゃないか」
綺麗かブサイクかと聞かれれば、綺麗なんだろう。だが、中身が酷い。
「なんだ?」
「……いえ何も」
ツキオス君もそのうち、その事実を知ることになるだろう。
「あ、そうだ。お母様」
「何?」
「「「お母様?」」」
3人が合唱したよ。
「この人、俺の養母なんだよ」
「「「養母!?」」」
君たち気が合ってるね。
「この3人はSランクモンスターを狩れる実力があるんで、ランクを上げてやってもらえますか」
「ほう……そこのレッサーベヒモスとジュブレールエメラルドスネークを狩ったのは、この3人なのか?」
「そうですよ」
プリママはモンスターの死体をチェックし出す。
「分かった。可愛いクライドの頼みだ、Aランクに昇格させてやろう」
「ありがとうございます」
「「「え?」」」
「うちのお母様は、Aランクまでなら上げる権限を持っているんですよ」
「で、でも、僕たちなんかがAランクなんて」
「Sランクを3人で狩れるんだ、なんの問題もないですよ。ね、お母様」
「構わんぞ。実力が足りなければ、死ぬだけだからな」
「「「え!?」」」
「脅さないでくださいよ」
「それより、あいつらをなんとかするんだ」
「遺跡のどんな情報が必要なのですか?」
「どんな情報でも、だ」
「そんなの遺跡にいけば嫌でも分かるでしょうに」
「どんな準備をするべきか、そのための情報がほしいんだろうさ」
「ふーん。分かりました。でも、今日は3人の武器を買いにいくので、明日にしてもらえますか」
「……分かった。明日の朝、ギルドに余裕ができる朝10時に説明会をする。それでいいな」
「はい。それで。ところで、この3人をうちに泊めていいですかね?」
「部屋は余っている。好きにすればいい」
「ありがとうございます」
その後、3人のAランク昇格と、モンスターの換金をし、武器を購入しにいく。
このホルトンの町は高ランク冒険者が多くいるため、武器や防具を扱う店にはそれなりの武器が揃っている。
「ツキオス君は盾を扱わないの?」
「盾は使ったことがないです。でも、盾役は必要だから、持ちたいとは思っていました」
「そうなんだ。それなら盾を扱う先輩を紹介しようか?」
「是非お願いします」
「了解。レットン君には槍を扱う先輩を紹介するよ」
「はい。よろしくお願いします」
「アリス君はこのままでいいけど、魔法使いの先輩を紹介する?」
「私の知っている魔法と、師匠から教えていただいた魔法はかなり違います。その先輩の方は師匠と同等の方なのでしょうか?」
「うーん、そう言われると、微妙かな。俺の魔法は独特だからね。ただ、他の人の魔法を見るのも勉強のうちかもね」
「なるほど……それなら、魔法を見せてもらってもいいですか?」
「それじゃあ、頼んでみるよ」
「はい、よろしくお願いします」
3人の武器と防具を一新した。
そしてうちに案内する。




