第69話 3人の成長?
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第69話 3人の成長?
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ツキオス君ら3人は、やってのけた。
今のアリス君のドームなら、SSランクのモンスターの攻撃にも耐えることだろう。
ツキオス君とレットン君はSランクモンスターと戦える程度になっている。二人だけで倒せるかは状況次第といったところだろうが、アリス君の魔法があれば勝てるだろう。
あれから3日たち、襲撃者たちの全ての処理が終わったというので、ツキオス君らはマジックバッグと現金を受け取った。
あと、強盗を捕縛したので、プレンサス伯爵家から感謝状をもらった。この感謝状があると、Cランク昇格時に人を殺した経験有りと証明されるらしい。
そんなわけで、俺は3人を連れてジュブレール大森林に入った。
アルガードの町から、真っすぐ東にいくとジュブレール大森林がある。自動車なら1日もかからない距離なので、あの闇ギルド員たちが使っていたトラックで移動した。
「さて、ツキオス君。ジュブレール大森林において、生き残るためにはどうしたらいいと思いますか?」
「それは強くなることだと思います」
「レットン君は?」
「えーっと……モンスターに出遭わない、ことですか?」
「はい、レットン君が正解です。ツキオス君の考えはある意味間違っていないでしょうが、ジュブレール大森林には多くのモンスターがいますので、戦って勝つことを考えるよりは戦わずに避けることを考えるべきでしょう」
「なるほど」
「つまり、どれほど広範囲に索敵ができるか、です。以前、ツキオス君には耳、レットン君には鼻の身体強化で、索敵をがんばるように言いました」
「「はい」」
「2人ならその訓練を怠っていないと思います。それをジュブレール大森林の浅層で確認させてください」
「「はい」」
ジュブレール大森林の中を進む。俺も魔力フィールドで索敵はしているが、口は出さない。もちろん、戦闘になっても手も足も魔力も出すつもりはない。
2人はビクビクしているのが、後ろから見ていてよく分かる。それではアリス君が不安になるから、自信を持ってやってほしいものだ。
と思っていたら、ジュブレールエメラルドスネークがツキオス君に飛びかかり、巻きついた。
「うわーっ!?」
「ツキオス!?」
「お兄ちゃん!?」
焦ったレットン君とアリス君は、どうしたいいのか分からずあたふたする。
「2人とも、ツキオス君を助けなくていいの?」
「そ、そうだった!?」
「は、はい!」
レットン君が槍で突くと、ジュブレールエメラルドスネークの弾力のある皮を突き破った。だが、ジュブレールエメラルドスネークの筋肉が収縮し槍先が抜けない。
「この、離せ!」
「お兄ちゃんを離して、アースランス」
地面が盛り上がり、ズドンッと鈍い音を立ててジュブレールエメラルドスネークの胴体を貫いた。
さすがにこれは痛かったようで、ジュブレールエメラルドスネークはツキオス君を締め上げる力を緩めた。
同時に槍が抜けて、レットン君は尻もちをついた。
「もう1発いけー!」
2発目のアースランスによって頭を下から貫かれたジュブレールエメラルドスネークは、身をくねらせる暴れまくる。
それにツキオス君が弾かれ、俺の足元に転がってきた。レットン君も弾かれ、大木に激突して気を失う。
次第にジュブレールエメラルドスネークの動きが悪くなっていき、動かなくなる。
こっちもツキオス君とレットン君がノックアウト状態だ。
「お兄ちゃん! レットン!」
困ったものだ。
アリス君が2人を揺り起こす。
「いててて……」
ツキオス君は体中が痛むらしい。まあ、骨は折れてないようなので、身体強化して耐えていたようだね。
「あれ、ヘビは?」
レットン君はテンパってしまい、まったくいいところがなかった。
「ツキオス君10点、レットン君は0点、アリス君は50点かな」
俺は今の戦いを見て、3人に点数をつけた。
「師匠、助けてくれてもいいじゃないですか!?」
「アリス君は俺がいない時にあのような状況になっても、俺を頼るつもりなのですか?」
「そ、それは……」
「アリス、師匠の言う通りだ。僕たちがいけなかったんだよ」
「ツキオス君の言う通りですよ。どんな状況でも焦らずに対処することが必要です。それができなかったら、相手が弱いモンスターでも3人は全滅しますよ」
「……ごめんなさい、師匠。私が間違っていました」
それからは3人で反省会、とはいかなかった。
すぐにモンスターの接近してくる音を、ツキオス君が感知した。
「どうやら僕たちの存在に気づいているから、2人とも迎え撃つよ!」
「分かったよ、今度はちゃんとやってみせるから」
「私も冷静さを失わないようにするわ」
現れたのはSランクモンスター・レッサーベヒモスだ。イノシシのような容姿と、炎の鬣が特徴的なモンスターだ。レッサーとついていても、その突進力はバカにできない。
ちなみに普通のベヒモスは、SSSランクモンスターに指定されている。




