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魔力使いのまったり冒険者クライド  作者: 大野半兵衛


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第24話 鳥納品

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 第24話 鳥納品

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 お袋の宿にチェックインした。1泊1万G(ギース)の宿だ。食事も朝晩の2食がつく。

 意外と言っては失礼かもしれないが、夕食はかなり美味しかった。料理人の腕がいいのだと思う。


「この酒も美味しいな」

「それはこの町の特産ですよ」

「そうなんですね」


 女将に教えてもらったけど、【デコルン】という酒なんだとか。

 翌日、俺はさっそく【デコルン】を買いに酒店へと向かった。美味しい酒はいくらあってもいいからね。


 酒店で【デコルン】を32ℓの樽を28万Gで購入。冒険者証で購入できた。


 次は冒険者ギルドにいく。王都に比べると規模が各段に小さい。3分の1の規模もない建物だ。ただ、基本的な造りは同じようで、俺は解体所へと向かった。ここでも朝の遅い時間だと人はいなかった。


「こんにちは。解体をお願いできますか」

「解体だけか? 納品はないのか?」

「アルフィンとライークを5羽ずつあるので、2羽ずつ解体してくだされば、あとの3羽ずつは納品でも構いません」

「何、アルフィンとライークだと!?」


 ガシッと肩を掴まれた。

 オッサンのオオカミ獣人で40歳くらいだと思うが、獣人の年齢はよく分からない。しかし、オッサンのドアップは要りません。


「アルフィンとライークが5羽ずつです」

「出せ!」


 なんか既視感が……。

 とりあえずアルフィンとライークを出す。


「いい状態だ」

「2羽ずつは解体してください。代金は支払います」

「3羽ずつか……4羽にならんか?」

「条件次第ですね」

「言ってみろ」

「俺に解体の仕方を教えてください」

「そんなことでいいのか?」

「はい。それで構いません」

「よし決まった! さっさと中に入れ!」


 作業場に連れていかれると、そのまま手ほどきを受けた。

 最初の1羽は解体を見せてくれ、2羽目は説明をしながら見せてくれ、3羽目で俺に解体させてくれた。この人、口調は乱暴だけど説明は丁寧だった。

 それぞれ1羽だけど、ちゃんと解体を覚えました。


「ありがとうございます。約束通り4羽ずつ置いていきます」

「おう! また持ってこい。いつでもいいぞ。明日でもいいぞ」


 随分と需要があるようだ。どこかで見たような光景だ……。

 査定表を受け取る。


「あれ、解体費は?」

「お前が解体したんだ。もらうわけにはいかねぇーだろ」


 いい人じゃん。


「それなら遠慮なく。しかし、アルフィンとライークはそんなに不足しているのですか?」

「アルフィンとライークは空を飛ぶからな。空を飛ぶモンスターはなかなか獲れんのだ。それにライークはあんななりだが、非常に素早いからな」

「そうなんですねー」


 素早いといってもパルクラスほどではないので、捕縛に苦労はしない。魔法が使えれば、狩ることは可能だと思うんだけどな。

 ま、俺がとやかく言う必要はないか。


「俺は解体所主任のハルネスだ。すぐにまた持ってこい」


 圧がすごいんですけど……。


 受付で査定表と冒険者証を出し、現金でももらう。

 アルフィンが4羽で39㎏、175,500G。

 ライークが4羽で88㎏、704,000G。

 合計879,500Gになった。


 結構いい値になったけど、困ったな。また持ってこいと言われてもなー。俺は旅の途中なんだよねー。

 ま、あと1回くらいは納品していこうかな。


 その足で鳥を狩りにいく。

 森の中にはそれなりの数がいるんだよね。

 アルフィンは群れでいるのが多いので、獲れる時は10羽くらい一気だ。

 ライークは2、3羽くらいでいることが多いことから、狩りは大概その数で獲れる。

 効率的にはアルフィンだけど、美味しいのはライークのほうらしい。それに狩るのが難しいのも、ライークだ。だからその分高額になる。

 ま、需要と供給のバランスが、圧倒的に需要に傾いているってことだな。


 ライークは森の奥のほうにいることが多いが、アルフィンは浅い場所でもいる。

 あまり派手に音を立てると周囲にいる鳥まで逃げてしまうので、木を軽く叩いてアルフィンを飛び立たせる。その先には魔力触手網が張ってあるので、12羽が一網打尽だ。


 森の奥へ向かい、ライークを探す。すると、3羽を発見した。

 魔力触手網を張って石を投げて木に当てると、ライークたちは飛び立つ。これで3羽が魔力触手網に絡み取られるというすんぽうだ。

 ゲーニル・ゲルガの町に戻り、お袋の宿にチェックイン。今日も美味しい料理をいただき、満足して休む。


 翌日、冒険者ギルドでアルフィン12羽と、ライーク3羽を解体所に持ち込む。

 ハルネスさんにはこれで勘弁してもらう。


「旅の途中なので、納品はこれで終わりです」

「いい腕をしているんだ、ここに移籍したらどうだ」

「ありがたいことですが、今は旅をしたいので」

「そうか。残念だが、またこい」

「はい」


 ハルネスさんに挨拶し、換金して冒険者ギルドを出た。

 今回はアルフィンが多かったので、数の割にはそこまで金額はいかず15羽合わせて1,048,000Gだった。

 100万G以上あるのに、大した金額と思えないのは金銭感覚が狂っているな、と思うよ。

 王都でたくさん儲けさせてもらったのがいけなかったかな。人生狂わさないように、気を引き締めよう。



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