第44話 【ルルの小部屋】 スフィリアへの想い
ポルぺは、もう遠い。また新しい旅が始まるんだ。
でも、一区切りついた。よかった。養親の想い、果たせて。
グウェインに会うのは初めてだったけど、本当に素敵な人だった。養親にふさわしい人。
グウェインに養親の財宝の在処を伝えに行くのは、禁断の森へ行った帰りにしようと思っていた。まずは、大きな宿命を果たす。その前に、寄り道はできないと思っていた。
でも。あんな形で、グウェインと出会うことができた。びっくりした。グウェインも窮迫していたのだ。どうしてもあそこで会う必要があったのだ。養親の導きだろうか。
そうだ、養親の想い、これは寄り道じゃなくて、本道だったんだ。私は自然とそこを歩いている。養親の導きで。これからも養親は私を導いてくれるのだろうか? 助けてくれるのだろうか?
わかる。
これからもずっと、私には養親がいる。そして。養親だけじゃない。今の私には、ユリオとエミナがいる。
ユリオ、私が宿で養親の想いを果たしている間に、魔獣討伐をしちゃったんだって。
本当に凄い。びっくり。
強くて、気高くて、それでちっとも驕ったところがない、本物の正しい人。
私も助けられているだけじゃ、だめだ。
助けるんだ。ユリオを、エミナを、みんなを。
それが私の道だ。
でも、ユリオ、忌木信太朗君があんなになるなんて。
向こうの世界じゃ、思いもしなかった。私は人を見る目がないのだ。
そうだ、私は忌木信太朗君のお葬式に行った帰りに、異世界へ飛ばされたんだ。
忌木信太朗君、ユリオの道が、私の道と交わる事は、ずっと前から決まっていたのだろうか。
わからない。
いずれ、養親が示してくれる。そう、信じている……




