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Re:CALL 2  作者: 明上 廻
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報復

 モニターから様子を見ていた男たちは焦っていた。

 さっきまで中継していた捕虜の対象が消えたのだ。

 音もなく、光もなく、ましてそこに予兆などなかった。

 瞬きをした瞬間にまるで存在しなかったように消失したのだ。

 「どうなっている!?」

 「わかりません!」

 「敵に捕らえられたのか!?」

 「判断できません! だって、消えたんですよ!?」

 「少しはわかることを整理して報告しろ!」

 「無理言わないでください!」

 「自爆ボタンを押すべきでしょうか?」

 「だが、これがあの男の能力だとしたら無駄になる!」

 「しかし、追跡されることだけは避けなければ!」

 そんな混沌とした場に似つかわしくない声が響いた。


 「こんにちは、皆さん」


 その声の主は、ゆっくりとそれでいて穏やかに()()を放っていた。

 先ほどまで、言い争っていた声が一つもなくなりただただ静寂が訪れていた。

 「注目していただきありがとう。静かにしてくれたおかげで声が通りやすくなったよ」

 そんな能天気なトーンと裏腹に重力を倍増されたかのような気だるさ、呼吸の粗さ、心拍音の増大を我々は感じていた。

 「な、なんでここに………。」

 誰かが絞り出すように声を出していた。

 なぜなら、先ほど対象者に襲わせるように指示した()()が………今、目の前にいるのだ。

 「ええ? いまさらじゃない?」

 その男は、さも当たり前のように語った。

 「ドローンを飛ばしているなら、操作するために約1キロ付近での操作、および中継器が存在しているはずだと思ったからさ。今回は後者だったけど、中継器をたどってきた先にここにたどり着いたってこと。おわかり?」

 だとしても、こちらはまだ仕掛けていない。気づかれる事柄は何もないはずだ。

 「何事も予防が第一だよね? 異変を感知できるのが仕事をしていくうえで大事なことだよ? まあでもこんな狭い室内に籠っていてもわからないよね?」

 うんうんと、頷いた男は()()()()()()()()()()()()()()


 それだけで()()()()()()()()()()()()()()


 「ひっ!」

 「いや、焦ったよ。まさか、刺客に彼女を送ってくるなんて」

 握りこぶしを作り、まさしく正拳突きをしたことで体に穴が開いた人がいた。

 「でも、まあこういったこともあるのが人生って思ったね」

 片腕を掴まれ勢いよく投げ、壁で破裂した人を見た。

 「感謝しているけど、君たちのせいで多くの人が死んだんだ。覚悟してね?」

 「———化け物が!」

 誰かが言った。

 いや、それは最後である自分の口から出たものだった。

 「()()()()()()()()()?」

 そういって、ためらいなく自分へ向けてその腕が振り下ろされた。



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