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うわさの真相③





アメリアの目を見つめ、ジュリアンヌは言い聞かせるように告げる。

審判を待つような強張りの中、あきらめに似た気持ちでいたアメリアは混乱した。



「………ジュリー、なにを」



「いい?よく聞いて。フェリクス殿下は、大叔母さまの店でティリオーネ嬢とデートなんてしていなかったわ。あのルディおば様が断じてくださったのだから、きっとそれが紛れも無い事実なのよ」



友人が神妙な面持ちで、にわかに信じ難いことを言っている。

アメリアは、ジュリアンヌの言葉はわかるのに、理解ができなかった。



たしかにルディは誠実で嘘をきらい、分からないことは分からないときっぱり言う女性であり、彼女が断言したというのならそれだけで一気に信憑性が増す。

そんなルディが、しかも大切な自分のブティックが絡むことで、不用意なことを言うはずがなかった。



だとすると、ジュリアンヌが言うように、あのうわさがデマだということだ。

ならばあの夜、フェリクスが何を喜び、何を白状しようとしていたのか分からない。



その一方で、アメリアはあることに気づいた。

あの夜、フェリクスから決定的なことを聞く勇気がなかったアメリアは、何か言おうとしたフェリクスを遮った。



それ以上フェリクスの心が離れるのが怖くて、物分かりのいい婚約者を演じた。

もし全てがアメリアの勘違いだったなら、あのやり取りは全てがすれ違い、噛み合っていなかったのではないか。



情報過多におちいったアメリアは、放心状態でジュリアンヌに対して返事ができない。

それでも、ジュリアンヌの言葉をもっと聞かないといけないことだけは、アメリアにも理解できた。



呆然としたアメリアを誰も急かすことはなく、レイラがアメリアの背をさすり、サラがお茶をすすめてくれた。

そして、説明を求めるアメリアの気持ちを心得たジュリアンヌが、ゆっくりと話し始める。






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