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『目指すは最強! ~魔法オタクの異世界無双~』  作者: 穂乃果
第5幕 青銀の魔女、世界を巡る!
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第47話「カナメ抹殺計画って、何ですかぁぁ!?」

魔術オタク二人の共同研究、二日目!


セリスの発想と、シルキーの雷魔術が組み合わさったら、いったい何が起こるのか!?


そして今回は、魔族国のとんでもない大物も登場します!


天才魔術師シルキーの、もう一つの顔にもご注目ください(笑)。


どうぞお楽しみください!


 《大量の経験値を獲得しました》


 《魔術理論の新たな可能性を示しました》


 《可変式魔術の仕組みの理解が深まりました》


 ……おおっ!?


 目の前に浮かんだ表示を見て、私は思わず声を上げた。


「やったあ! 経験値が入りました!」


「……経験値?」


 隣で魔法陣を調整していたシルキーさんが、ぴくりと反応した。


「セリスさん、何か魔物を倒したのですか?」


「いえ! 昨日の魔術研究で経験値が入ったみたいです!」


「……研究で?」


「はいっ!」


 シルキーさんが、しばらく私を見つめた。


「…………」


 ……あれ?


 何か変なこと言ったかな?


「……素晴らしいのですっ!!」


「えっ?」


「魔術を研究して、さらに強くなれるなんて! 最高なのです!」


「ですよねっ!!」


 私たちは顔を見合わせて笑った。


 ……うん!


 魔術の研究って、本当に楽しい!


 昨日は《電磁加速砲》という新しい魔術を完成させた。


 もっと実験したかったんだけど、ルシャナさんに「もう夜よ!」と怒られて、宿まで連れ戻されてしまった。


 ……あと少しだったのに。


 シルキーさんも「あと少しなのです!」って言ってくれたのに、二人まとめて怒られた。


 ……残念。


 でも!


 今日は、その続きができる!


「シルキーさん!」


「はいなのです!」


「今日は、氷魔法を組み合わせてみましょう!」


「ふふーん♪ もちろん、そのつもりなのです!」


 シルキーさんが、得意げに杖を掲げた。


「実は、わたくしも面白い素材を用意したのです!」


「……素材?」


「魔導銀なのです!」


 彼女が取り出したのは、青みがかった銀色の金属板だった。


「魔力を通しやすい、魔族国の特別な金属なのですよ!」


「わああっ! 綺麗ですね!」


「ふふーん♪ でしょう!?」


 ……おお。


 これなら、昨日よりもっと面白いことができるかもしれない!


「じゃあ、さっそく試しましょう!」


「了解なのですっ!!」


     ◇


「……熱いですねえ」


「熱いのです」


 実験台の上で、魔術で作った電磁空間から白い煙が上がっていた。


 昨日の《電磁加速砲》は、雷の力で金属片をものすごい速さで飛ばす魔術だ。


 でも、雷を強くすると、どうしても発熱が大きくなる。


「うーん……」


 私は腕を組んだ。


 せっかくなら、もっと強くしたい。


 もっと速く!


 もっと遠くへ!


 ……あっ!


「シルキーさん!」


「はいっ!」


「冷やしてみませんか!?」


「……冷やす?」


「はいっ! すっごく冷やすと、電気が流れやすくなる金属があるんです!」


「……なんと!」


 シルキーさんの目が輝いた。


「つまり、雷の力をもっと効率よく使えるかもしれないのですね!?」


「そうですっ!」


「ふふーん♪ 面白いのです!」


 ……やったあ!


 さっそく実験だ!


 私は魔導銀を氷魔術で包み、シルキーさんが雷魔術を流した。


 ぱちっ。


 ……うん。


 まだ普通かな?


 もう少し冷やす。


 ぱちぱちっ!


 ……お?


 さらに冷やす。


 すると――


 バヂィィィィッ!!


「わああっ!?」


 紫金色の雷光が、魔導銀の上を勢いよく駆け抜けた。


 さっきまで不安定だった光が、一本の綺麗な線になっている。


「……セリスさん!」


「はいっ!」


「雷が! さっきよりずっと滑らかに流れているのです!」


「本当ですか!?」


「はいっ! しかも、余計な熱がほとんど出ていないのです!」


 ……おおおっ!


 これって、もしかして!


「超伝導ですっ!!」


「……ちょうでんどう?」


「電気が、ほとんど邪魔されずに流れる状態です!」


「……なんと!」


 シルキーさんが魔導銀を見つめた。


「では、もっと強い雷を流せるのですか!?」


「はいっ! ただし、強くしすぎると元に戻っちゃうので、調整が必要です!」


「ふふーん♪」


 シルキーさんが、にやりと笑った。


「調整なら、わたくしの得意分野なのです!」


 ……頼もしい!


 さすが魔術師団長!


「じゃあ、昨日の《電磁加速砲》で試してみましょう!」


「了解なのですっ!!」


     ◇


 訓練場の奥に、大きな標的を用意した。


 そのさらに奥には、頑丈な物理障壁。


 周囲にも、破片が飛び散らないよう防御結界を張ってある。


 ……よし!


 準備完了!


「セリスさん! いくのです!」


「はいっ!」


 私は両手を広げた。


「《アイス・フィールド》!」


 ――キィィィィン!!


 青白い魔法陣が展開され、魔導銀の周囲に冷気が渦巻いた。


 金属の表面を、白い霜が一気に覆っていく。


「おおっ! いい感じなのです!」


 続いて、シルキーさんが杖を高く掲げた。


「《雷帝の顕現》!」


 ――ゴロロロロロ……!!


 訓練場の天井近くに、紫金色の雷光が生まれた。


 幾筋もの稲妻が空中を走り、シルキーさんの杖へ集まっていく。


 ……わああっ!


 すごい!


 あんなに大きな雷を、一本にまとめてる!


「セリスさん! 受け取るのです!」


「はいっ!」


 ――バヂィィィィッ!!


 雷光が、私の魔法陣へ流れ込んだ。


 青白い冷気と、紫金色の雷。


 二つの魔術が重なり、巨大な魔法陣が輝き始める。


 ……うわあ。


 綺麗!


 しかも、昨日よりずっと安定してる!


「シルキーさん! いけます!」


「ふふーん♪ 当然なのです!」


 私たちは顔を見合わせた。


「「《電磁加速砲》!!」」


 ――ギュイィィィィン!!


 金属片の周囲に、紫金色の光が収束した。


 空気が震える。


 魔法陣が回転する。


 そして――


 ――バシュンッ!!


 金属片が飛び出した。


 一瞬。


 本当に、一瞬だった。


 次の瞬間。


 ――ズッッッドォォォォン!!


「……えっ?」


 標的が、真ん中から吹き飛んだ。


 金属片が突き抜けた先で、衝撃が爆ぜる。


 頑丈な物理障壁が激しく震え、訓練場いっぱいに轟音が響き渡った。


 ……。


 …………。


「……シルキーさん?」


「……はい?」


「……ちょっと、強すぎませんでした?」


「……そうなのです?」


 私たちは、壊れた標的を見つめた。


 ……うわあ。


 昨日は小さな穴が開くだけだったのに。


 今日は、標的そのものがなくなっちゃった。


「……すごい」


「……すごいのです」


 そして。


「「やったああああああっ!!」」


 私たちは思わず抱き合った。


 ……やった!


 大成功!


 雷魔術と氷魔術を組み合わせた、新しい《電磁加速砲》!


 しかも、昨日よりずっと強い!


「セリスさん! 素晴らしいのです!」


「シルキーさんの雷制御のおかげです!」


「いえいえ! セリスさんの発想があったからなのです!」


「……えへへ!」


 やっぱり、一緒に研究するのって楽しい!


「……二人とも?」


 背後から、聞き慣れた声がした。


「……はい?」


 振り返ると、訓練場の入口にルシャナさんが立っていた。


 ……あれ?


 いつからいたんだろう?


「……何をしたの?」


「新しい魔術の実験ですっ!」


「大成功なのですっ!」


 私たちは元気よく答えた。


 ルシャナさんは、吹き飛んだ標的を見つめた。


 それから、ひびの入った訓練場の床を見た。


 最後に、私たちを見た。


「…………」


 ……あれ?


「……あなたたち」


「はいっ!」


「はいなのです!」


「私がいない間に、何を完成させてるのよ!?」


「「《電磁加速砲》ですっ!!」」


「名前を聞いてるんじゃないわよ!!」


 ……あっ。


 そういう意味じゃなかったんだ。


「……はあ」


 ルシャナさんが、深いため息をついた。


「昨日から嫌な予感はしてたけど……」


「ふふーん♪ ご安心ください、ルシャナ様!」


 シルキーさんが得意げに胸を張った。


「ちゃんと物理障壁も用意したのです!」


「……そこは偉いわね」


「えっへん!」


「でも、標的を消し飛ばす威力が必要だったの?」


「「もちろんですっ!!」」


「……聞いた私が馬鹿だったわ」


 ……あれ?


 ルシャナさん、何だか疲れてる?


     ◇


「……ところで、セリスさん」


 ルシャナさんが訓練場の被害を確認している間に、シルキーさんがそっと近づいてきた。


「はいっ!」


「わたくし、一つお願いがあるのです」


「……お願い?」


「はい。セリスさんの力を、ぜひ貸してほしいのです!」


 ……おお。


 何だろう?


 新しい魔術の研究かな?


「もちろんです! 私にできることなら!」


「……本当なのですか!?」


「はいっ!」


 シルキーさんの顔が、ぱあっと明るくなった。


「では!」


 彼女は懐から、一冊の分厚い手帳を取り出した。


 表紙には、金色の文字。


 ――《カナメ抹殺計画・改訂第十八版》。


 ……。


 …………。


「…………はい?」


「……あ」


 少し離れたところで、ルシャナさんが何かに気づいたような声を上げた。


「……シルキー?」


「……は、はいなのです?」


「その手帳、まさか……」


「…………!」


 シルキーさんが、慌てて手帳を背中に隠した。


「な、何でもないのです!」


 ……いや。


 表紙、思いっきり見えたけど。


「……えっと」


 私は手帳を見つめた。


 カナメ。


 抹殺。


 計画。


 ……。


 …………。


「はわわわっ!? 殺すのは駄目ですよぉぉぉ!!」


「……む?」


 シルキーさんが、不思議そうに首を傾げた。


「何を言っているのです? 殺したりしないのです!」


「……え?」


「そんなことをしたら、お兄様に怒られてしまうのです!」


 ……お兄様?


「それに、カナメを殺してしまったら、わたくしの勝利を本人に認めさせられないのです!」


「……そ、そうなんですか?」


「もちろんです!」


 ……よ、よかった。


 殺すわけじゃないんだ。


 ……でも。


 抹殺計画って名前は、どうなんだろう。


「……ちなみに、何をする計画なんですか?」


「ふふーん♪ よくぞ聞いてくれたのです!」


 シルキーさんが勢いよく手帳を開いた。


「カナメを、ぎゃふんと言わせる計画なのです!」


「……ぎゃふん?」


「そうなのです! あの男は、レベルが高いだけの木偶の坊なのです!それなのに、6英雄とか呼ばれて宰相に成り上がったのです!」


「……えっ?」


「わたくしより、たった十二レベル高いだけで、いつもいつも余裕ぶっているのです!」


 ……十二レベル。


 シルキーさんが八百だから……。


 カナメさんは、八百十二?


 ……えええ!?


 十分すごい人じゃないですか!?


「それに!」


 シルキーさんが、ぷんすかと頬を膨らませた。


「わたくしのお兄様の方が、ずっとずっと優れているのです!」


「……お兄様?」


「レスター・リーン! 教国の魔法師団長なのです!」


「……教国!?」


「はいっ! 魔術研究にも戦術にも優れた、素晴らしいお兄様なのです!」


 ……おお。


 兄妹で魔法師団長なんだ。


「お兄様は、わたくしの自慢なのです! なのに、カナメはいつも余裕たっぷりで……!」


「……は、はあ」


「だから! わたくしはカナメをぎゃふんと言わせて、お兄様に褒めてもらうのです!」


 ……。


 …………。


 ……何だろう。


 さっきまで、あんなにすごい魔術師だったのに。


 急に、すっごく子どもっぽくなった。


「……ねえ、シルキー」


 ルシャナさんが、呆れたように口を挟んだ。


「あなた、まだカナメと張り合ってるの?」


「もちろんです! わたくし、まだ一度も完全勝利していないのです!」


「……でしょうねえ」


「ですが、今回は違うのです!」


 シルキーさんが、びしっと私を指さした。


「セリスさんの新しい魔術があれば、今度こそ勝てるのです!」


「……えっ!?」


 ……ま、待って。


 新しい魔術って。


「……電磁加速砲、ですか?」


「そうなのです!」


「だ、駄目ですよ!? あれ、人に向けて撃っちゃ駄目ですからね!?」


「もちろん分かっているのです!」


 ……ほっ。


「模擬戦用の標的を使って、カナメの魔法障壁を突破してやるのです!」


「……それなら、まあ……」


「そして、あの澄ました顔を、ぎゃふんと言わせるのです!」


 ……なるほど。


 模擬戦なら、まあ。


 ……いや。


 そもそも、宰相さんと戦う必要あるのかな?


「……シルキー」


 ルシャナさんが、額に手を当てた。


「ちなみに、それ何版?」


「……第十八版なのです!」


「……十八!?」


「十七回、失敗したのです!」


「……全部!?」


 思わず私まで声を上げた。


「ですが、今回は違うのです!」


 シルキーさんが拳を握りしめる。


「セリスさんとわたくしの新魔術なら、絶対に勝てるのです!」


 ……あれ?


 何だか、話が大きくなってない?


「……ルシャナさん?」


「……何?」


「カナメさんって、そんなにすごい人なんですか?」


 ルシャナさんは、少し考えた。


 それから、にやりと笑った。


「……そうねえ」


「……?」


「少なくとも、シルキーが十七回挑んで、一度も勝てなかった相手よ」


「……なるほど!」


「ルシャナ様ぁぁぁ!? 余計なことを言わないでほしいのです!」


「事実でしょう?」


「むきぃぃぃぃっ!!」


 ……。


 …………。


 何だろう。


 この二人、本当に仲がいいんだなあ。


「それで、セリスさん!」


「はいっ!」


「わたくしと一緒に、カナメ抹殺計画・改訂第十八版を――」


「ほう?」


 背後から、落ち着いた声が聞こえた。


「拙者を抹殺する計画でござるか?」


 ……。


 …………。


 シルキーさんの動きが、ぴたりと止まった。


 ゆっくり。


 本当に、ゆっくりと。


 シルキーさんが振り返る。


 ぎぎぎぎぎ……。


 ……あれ?


 何だか、音が聞こえた気がする。


 そこには、一人の男性が立っていた。


 長い黒髪を後ろで束ね、落ち着いた色合いの衣装をまとっている。


 腰には刀。


 そして、穏やかな笑み。


 ……でも。


 目が、笑ってない。


「シルキー殿?」


 男性が、にこりと笑った。


「ずいぶんと楽しそうな相談をしていたようでござるな?」


「…………!」


 シルキーさんの顔から、さあっと血の気が引いた。


「……か」


「か?」


「……カナメぇぇぇぇぇっ!?」


 ……えっ!?


 この人が!?


 魔族国の宰相!?


「ふむ。元気そうで何よりでござる」


 男性は、のんびりと頷いた。


「ところで、拙者を抹殺する計画は、もう十八版になったのでござるか?」


「……っ!?」


「十七版は、たしか拙者の茶に塩を入れる計画でござったな」


「な、なななななっ!?」


「ちなみに、あの茶はなかなか独創的な味でござった」


「ど、どうして知っているのですぅぅぅ!?」


「……シルキー殿」


 男性が、にこりと笑った。


「拙者が知らぬと、本気で思っていたのでござるか?」


「…………!!」


 シルキーさんが、ぷるぷる震え始めた。


 ……あれ?


 この人。


 もしかして、全部知ってる?


「……ぷっ」


 隣で、小さな音がした。


 ルシャナさんだ。


 口元を押さえて、肩を震わせている。


「……ルシャナさん?」


「……ふふっ」


「……?」


「……あはっ……!」


 ……あれ?


「……あっはははははっ!!」


 ルシャナさんが、とうとう声を上げて笑い始めた。


「ちょ、ちょっと……! シルキー……あなた、まだそんなことしてたの!?」


「ル、ルシャナ様ぁぁぁ!?」


「だって……十八版って……! あはははっ!」


 ……。


 …………。


 私は、目の前の光景を見つめた。


 魔族国随一の魔術師、シルキー・リーン。


 魔族国の宰相、カナメ。


 そして、六英雄のルシャナさん。


 ……何だろう。


 すっごい人たちのはずなのに。


 ……何だか、ものすごく楽しそうだ。


「……あの」


 私は、おずおずと手を上げた。


「……カナメさんって、本当に木偶の坊なんですか?」


「セリスさぁぁぁぁん!?」


 シルキーさんが絶叫した。


 カナメさんは、少しだけ目を細めた。


「ほう?」


 ……あっ。


 ……しまった。


 今の、聞いちゃ駄目だったやつだ。


「……ふむ」


 カナメさんが、顎に手を当てた。


「木偶の坊かどうかは、見る者によるでござろうな」


「……え?」


「少なくとも、シルキー殿の魔術には遠く及ばぬでござるし、レスター殿の研究にも一目置いているでござる」


「……そうなんですか?」


「うむ。拙者はただ、国全体を見渡して、皆が力を発揮できるようにするのが役目でござるよ」


 ……。


 …………。


 私は、カナメさんを見つめた。


 ……あれ?


 この人。


 すっごく、ちゃんとした人だ。


「……それって、すごいことじゃないですか?」


「はは。そう言ってもらえると嬉しいでござるな」


「……っ!」


 シルキーさんが、悔しそうに頬を膨らませた。


「だ、騙されてはいけないのです! カナメは、そうやって人を丸め込むのが得意なのです!」


「ほう。拙者は褒めただけでござるが?」


「むきぃぃぃぃっ!!」


 ……。


 …………。


 ルシャナさんが、また笑い始めた。


 ……ああ。


 魔族国って、本当に面白い人がいっぱいだなあ。


 私は三人を見比べながら、思わず笑ってしまった。


 ……でも。


 カナメさん。


 この人も、きっと。


 すっごく面白い人なんだろうな。


「……ところで、セリス殿」


「はいっ!」


 カナメさんが、壊れた標的へ目を向けた。


「先ほどの魔術、なかなか興味深いものでござった」


「……えっ!?」


「魔術で金属片を飛ばし、飛んだ金属片そのものは魔術ではない。そういうことでござるな?」


「……はいっ!」


 ……すごい!


 この人、もう気づいてる!


「ならば、一つ尋ねたいでござる」


 カナメさんが、穏やかに笑った。


「その金属片を、拙者の刀で斬ったらどうなるのでござるかな?」


「…………!」


 ……えっ!?


 ……えええええっ!?


 いや、そんなの。


 そんなの、試したことないですよぉぉぉ!!


 隣では、シルキーさんが満面の笑みを浮かべていた。


「ふふーん♪ 決まりなのです!」


 ……。


 …………。


 カナメ抹殺計画、改訂第十八版。


 ……もしかして。


 今、始まっちゃったんですかぁぁぁ!?

氷魔術+雷魔術=超強力《電磁加速砲》!!


魔術オタク二人、やらかしました!(笑)


そして、ついに登場した魔族国の宰相カナメ!


六英雄の一人にして、レベル812の実力者。


そんな彼を相手に、十七回も敗北しながら挑み続けるシルキー。


……しかも第十七版は、お茶に塩を入れる計画だったそうです(笑)。


果たして、第十八版は成功するのか!?


そして、カナメの刀は《電磁加速砲》を斬れるのか!?


次回、六英雄の実力が明らかに……!?


面白かったら、ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです!


次回もお楽しみに!

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