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拳銃密造少女  作者: SRF
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7月29日(水)「失態」

 悲しいお知らせだ。今日は三者懇談があるので作業できない。いつも通り母さんが朝から喚いている。


「ちょっとりんちゃん!!この鉄パイプなによ、何するつもりだったのよ何円よいつ買ったのこれ?!」


 最悪だ。昨日の地震の余波か余震か、アルミパイプが倒れて見つかってしまったらしい。このままでは怒られる。

「あ、それね鉄じゃなくてアルミパイプ。絵の資料としてホームセンターで買ったやつ。ランサー描くのに必須なんだもん」


 かなり無理のある言い訳だ。お母さんも不信感をぶつけてくるが、絵のためという建前で誤魔化す。


「あぁ怒んないで。比率とか持つときの肩の位置とか大事なんだって。1人で買ったのはごめんね。」

 お母さんはこちらをよく見つめた後、

「……ふーん、そう。今日懇談だから。忘れないでね」

「わかった。じゃ行ってきます」


 いつも通り補習という名の授業を受けた後、マ◯ドに向かう。懇談が2時だからお昼をお母さんと食べることになっているのだ。店の前についた瞬間絶望した。


 お母さんが店の前で私の名前を叫んでいる……。朝の件もあるし怖い。恐る恐る近寄る。

「やっと見つけた!りんちゃん遅いから帰ったのかと思ったじゃない!?ちゃんと水分とった?ここ駐輪場わかりづらいからね大丈夫だった?店の裏側回れた?まだ停めてないじゃない!」

 これ以降の発言は聞き取れなかった。まぁ、君も分かっただろう、態度の激変ぶりが。本当に疲れる。


 腹ごしらえをし、教室の前で時間が来るのを待つ。先生からはどんなことを言われるのだろうか。まだ評定をもらってないので私も自身の成績を知らないのだ。

 どうぞ〜と言われ中に入る。成績が配られた。心配は杞憂だったようで、殆ど8〜9割とれていた。お母さんは特段褒めも怒りもしなかった、悲しい。私の生活について話した後、先生が質問してきた。


「水津は志望校あるんか?」

 何も考えてなかった。憂鬱で頭がいっぱいだったから。志望校も、未来も何も無い。

 銃作りで決めたルールのうち二つ、『夏休み中に作り上げること』『人生を派手に終わらすこと』。

 私はこの夏、死ぬのだ。それを実感した瞬間泣いてしまった。先生は困り果てティッシュを渡してくる。


「なんで泣いとるん?(笑)私も娘も大学についてはサッパリでして、志望校は決まってないんです」

「あーそやったんですか、夏休みですし色んなね、場所行って見てきてください〜水津大丈夫やって」


 この後の話はぼーっとして覚えてない。泣き過ぎて頭いたい。帰り道もお母さんにずっと話しかけられたがなんて返事したかも覚えてない。もう寝たい気分なので寝る。すまない。三日目の報告を終了する。

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