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拳銃密造少女  作者: SRF
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8月16日(日)「明けない夜はない」

 楽しかったおばあちゃん家も今日で終わりである。今は両親共働きの時代、お母さんの仕事の都合上しかたないことだ。


 家に帰る準備をしていたとき、おばあちゃんから話しかけられた。

「りんちゃん、辛いことがあったらおばあちゃん家にいつでも来ていいからね。」

「香織の性格が難しいことは私もよく分かってるわ。」

 香織とは、私のお母さんのこと。

「苦しいことは溜め込んじゃダメよ」

 いつ、私が復讐を企てていることがバレたのか。表情はいつも通りで声色も明るく保っていたのに。


「大丈夫だよ」

 また、嘘をついた。もう手遅れなのだ。


 従姉妹のなつやさつに別れの挨拶をして、車に乗る。揺られながら車窓の外を眺める。昨日祭りをした河川敷は何も無かったかのように綺麗になっていた。もの寂しい民家たちを通り抜けて駅に着く。


 新幹線の中、おばあちゃんの言葉を思い出す。むしろ全ての元凶は祖母自身とも言える。毒親の親は毒親の傾向がある。お母さんからおばあちゃんへの文句を何度か聞いた。

『大学に行かせてもらえなかった。ちえは違ったのに。』

 妹と扱いが違うというのは、長女特有の苦しみだろう。一人っ子の私には到底わからないものだ。だが苦しみを娘に八つ当たりするのは違う。


 広島に帰ってきた。今日は仕事に行っているはずのお父さんが家にいた。

「ちょっと!カーテンしまってないじゃない?!」

「襖も開けっぱなし!!」

「ゴミ片付けてよ!」

「蛇口ちゃんと閉めてよ!」

「ねぇ何度言ったら分かるの?!」

お母さんは物凄い勢いでお父さんを怒鳴った。あぁ、よかった。いつもの光景に安心した。


 現実に帰ってきたことだし作業を再開しよう。両親の目を盗んで花火を削る。一方的に怒鳴り続ける母と小さくクソババアと罵る父の声掻き消すため、イヤホンの音量を上げた。

 私を見つめてくる幻覚に笑いかける。この家は終わっているだろう?これにて二十一日目の報告を終了する。

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