↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
拳銃密造少女  作者: SRF
PR
23/30

8月15日(土)「夏の宵」

 おばあちゃんちからおはよう。今日は起きてきた従姉妹達の相手をする。姉のなつは小学3年生、妹のさつは幼稚園の年長さん。その二人の母がちえちゃん。叔母だ。今日の銃作りはお休みだ。


「ねーりんちゃんラーメンやさんかいてー」

 難しい注文だな。わたしは萌え絵しか描けないオタクなのに。

 ゆったりと時間が流れる。いつもならスマホいじったり銃作りで駆け回ったりで忙しいのだが、田舎は落ち着いている。


「ちょっとなつちゃん達イズミで食材を買ってくれんかのう」

 おばあちゃんがそう頼んだ。『イズミ』というのは、ゆ〇タウンのことだ。暇なので、私もついて行くことにした。


 外は暑く道路で虫がいっぱい干からびている。ちえちゃんの日傘に無理やり入る。なつもさつも面白がってくっついてくる。余計暑い。

 イズミに着くと、ちえちゃんが言った。

「暑かったしアイスおごったる!」

 やったぜ。頼まれたものを買うついでにソフトクリームを入れた。高いやつ。


 さらに買い物ついでに、本屋に寄る。試し読みで気に入った漫画を二冊買ってしまった。最近、銃の材料の購入で出費が嵩んでいることを忘れていた。

 なつとさつは文房具コーナーに行った。500円くらいの袋詰めされた文具をずっと吟味している。ちえちゃんは永遠に悩み続ける2人に困っていた。面白いし可愛いので、私は何も言わず見てた。


 買い物を終えて帰宅。何を買ったのかの会話で家がにぎやかだ。あったかさが身に染みる。我が家だったら、母さんが父さんにキレ散らかす会話しかない。


 今日は河川敷で祭りがあるらしく、みんなで行く。日が沈みかける空の色が美しくとても綺麗だ。たのしみだねーと話して歩く。

 提灯のオレンジ色の灯に照らされて、屋台をまわっていく。田舎なので屋台は少ないが、これはこれで良い。なつとナゲットを食べる。美味い。


 川のそばに座って、みんなで買ってきたものを食べる。

「りんちゃんこれ美味しいよ」

 母さんがからあげをくれた。肉汁が滲み出て最高だった。いつもこんなに優しかったらいいのに。こんな平和な時間がずっと続けばいいのに。願わずにはいられなかった。


 ほんの一瞬、復讐が揺らいだ。でも苦しみの産物である君を置いては逃げれないのだ。これにて二十日目の報告を終了する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。