8月10日(月)「第一回発射テスト」
ようやく1人になれる日だ。かばんに今まで集めてきた材料や銃の原型、まとを詰め込む。今日は、ついに発射テストを行う。
だが実験場を神社から変更せざるを得なくなった。監視カメラが付いていたのだ。つまり花火解剖や肝試しも全て録画されていたわけだ。もうあそこには行けない。
火事が怖いが、山奥で発射テストを行う。山奥は開けていて、誰か来ることは絶対に無い。
山道は一応あるのだが、何年も手入れされてないようで落ち葉が積もり積もっている。滑ってこけながら山奥地点へ登る。
山の中ではたくさんの虫が飛んでいる。バックを置こうと地面を見る。落ち葉の裏に変な虫やその死骸がいた。虫まみれでゾッとする。でも帰る訳にはいかないので発射準備を進める。
火薬を少なくし過ぎたら弾が飛ばないし、火薬を入れ過ぎたら銃が爆発するかもしれない。程よい火薬の量を見極めなければならない。
爆発で破片が飛んできたら怖いので、レインコートに仮面に手袋をして完全防御体制で行う。猛暑でこの服装は暑いけど仕方ない。
火薬をひとつまみとパチンコ玉をパイプに入れる。脇をしめ、水平に銃を構え、引き金を引く。
「カチッ」
引き金の音がするだけで何も発射されない。火薬に着火してない様子から、そもそも火が付いていないようだ。
燃焼するための酸素が無いのかもしれない。弾を取り出して火薬のみ装填してみる。引き金を何度も引くが、火すらつかない。再度引き金を引くと、突然銃口が火を吹いた。
青い炎は完全燃焼していて1500℃。火薬の量やバーナーに問題があるわけではなかった。でも弾を入れると火がつかない。弾が空気が通る道を塞いでしまうのが良くないのだろう。
色々試す間に一時間も経っていたらしい。重装備なせいで全身熱がこもっている。熱中症になるまえに切り上げる。
山は登りより下りの方が大変だと誰かが言っていた。本当にその通りだと思う。下りはさらに滑りやすく、転げ落ちたら無事では済まない。木や岩に捕まってズルズル下山する。
非常に疲れた。元々インドアなので余計にだ。だが発射テストで得られたものは大きい。次は銃身に穴を開けて空気の通り道を作ろう。これにて第一回射撃テスト及び十五日目の報告を終了する。




