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拳銃密造少女  作者: SRF
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8月5日(水)「火薬」

 おはよう。今日も母親は胃の調子が悪く仕事を休んだらしい。だが、そろそろ作業しないと夏休みが終わってしまう。こっそり花火の解剖をしようと思う。


 花火をバラして火薬を取り出し、パイプにぶちこむ。バーナーの引き金を引いて火薬に着火すれば弾が発射されるという算段だ。


 我が家は個人の部屋がない。なのでリビングの端に勉強机を設置して、私だけの領域としている。仕切りなんてもんはないので、母親がこっちに目を向けるだけでプライベートが無くなる。

 とても脆い私だけの空間。お母さんがスマホを見ている間のみ作業できる。勉強机の上に買ってきた花火を広げる。対象はスパーク花火で、そこそこ太く火薬が詰まってそうだ。


 花火にカッターの刃を入れる。あれ、入らない。想像の何倍も外殻が硬い。切り傷をつけることはできるのだが、火薬を取り出せるほど深く切れない。


「りんちゃ〜ん来週の土曜日空いてるかしら?」

 背後から母親の襲来。教科書とノートを広げ、花火をページで隠す。

「空いてるよ」

「じゃ土曜日に子宮頚がんのワクチンうちに行くわよ。今までは怪しいから後回しにしてたんだけどねぇみなみちゃんのお母さんがねぇ〜」

 また知らない話に続いていった。どうやら花火は見られてなかったか、泳がされてるみたいだ。


 ちくしょう。度重なる妨害と予定で作業が進まない。非常にむず痒いが、これ以上リスクを犯せない。解剖は明日に持ち越しだ。これにて十日目の報告を終了する。

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