↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
田舎のおばあちゃんの家の話  作者: マオ・ウミ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
9/11

第9話 自動ドア

 おばあちゃんの家は結構な田舎にある。

 おばあちゃんの家のある村に、かつてペンションがあったらしい。


 なんでも田舎を売りにしたリゾート開発するとかで、作ったそうだ。

 今は、ペンションがあった場所は更地になって、『売物件』の看板がたててあるが、すこし傾いて、草に覆われている。


 写真を見せてもらったが、田舎を売りにした割には、設計をした人はどんなセンスをしているんだって、突っ込みを入れたくなるような建物だった。

 言っては何だが、そのペンションはこんな田舎に似つかわしくないようなかわいい外見だった。

 外観は白雪姫の森の小人の家みたいな感じなんだけど、入口には自動ドアがあって、ちょっと広めの空間(風除室みたいなもの)があって、フロントの前にも自動ドアの二重のドアみたいのになっていた。

 部屋は、洋風のかわいらしい、女の子ウケしそうなひらひら感がすごい!

 どこが田舎を売りにしたんだと、再び突っ込みをいれてしまった。

 しかし、食堂にはいろりがあって、ゆっくりくつろげるようになってる。ここは田舎の感じがしていた。

 そして料理は田舎風の、山菜料理や、イワナなどの川魚料理が中心だった。フレンチやイタリアンのメニューも書いてあった。炉端でそんな、ナイフとフォークを使う料理を出すのもすごいと思った。

 どこにターゲットを置いたのかさっぱりわからない。

 当時はそれでもよかったのか、そこそこ人は来ていたみたいだ。



 おばあちゃんは当時を思い出しながら、ゆっくりと話してくれた。


 そのペンションにおじいちゃんととまったときなんだけどね、夜にフロントの所にいたんだけど、誰もいないのに、外の自動ドアがスーッと開いたかと思ったら、一拍ほどの間があって内側の自動ドアがスーッと開いたんだよ。その後にフロントの所で何かがうろうろする気配があったかと思ったら、今度は内側のドアがスーッと開いて、続いて外側のドアもスーッと開くということがあったんだよ。


 そんなことが何度もあったらしくて、原因がわからないまま、外側の自動ドアは開きっぱなしにするようになったんだよ。

 それでも、同じように誰もいないのに、内側の自動ドアがスーッと開いて、フロントの観葉植物の葉っぱが揺れたかと思ったら、また、自動ドアが開くなんてことが何回もあったんだよ。

 そして、いつの間にか自動ドアなのに手動で開閉するようになってしまったんだよ。

 10数年は営業していたけど、流行らなくなったんだろうね、営業をやめてしまったんだよ。


「出来た時はそのペンションが珍しくて、いろんなものとか見に来ていたんだよ~。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。