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田舎のおばあちゃんの家の話  作者: マオ・ウミ


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第5話 お供え物

 おばあちゃんの家は結構な田舎にある。


 夏休みからこの方、週末はほとんどおばあちゃんの家で過ごしている。

 おばあちゃんのことが心配なのもあるけど、仕事で疲れた心と体を思いきりリラックスできるのが大きいのかも。


 今日は、自分が幼稚園に入る前くらいの意外に恥ずかしいエピソードを聞いて照れるやら恥ずかしいやらだった。

 でも、とっても楽しい時間だ。


「そうそう、あんたあそこの神社の狛犬見て、『わんわん、動くの?』ってよく聞いてきたんだよ」


「ひょっとしたら、妖怪ウ〇ッチ見てたせいかも」


「そういえば、狛犬といえばこんな事があったんだよ」


 そういうと、おばあちゃんはゆっくり話し始めた・・・。



 おばあちゃんがまだ若かった頃、村はずれのお地蔵様にお供え物をすると翌日には必ずなくなっていた。


 野生動物が食べたら、くちゃくちゃになってそうなものだけど、食べ残しもなく、きれいに食べてある。

 村のみんなは、お地蔵様が食べてくださっているんだろうと噂していたものだった。


 ある日、誰がどうしたものか、間違えて、すごく硬くて辛そうなせんべいをお供えしてしまったことがあった。

 これは、さすがにお地蔵さまも食べるの辛そうだろうな~と思っていた。

 翌朝、お地蔵さまにお参りすると、そのおせんべいがきれいになくなっていた。


 さすがに、お地蔵様はすごいなと思いながら、日課の神社にお参りに行った。

 神社でふと狛犬を見たら、阿吽の口をした狛犬だったのに、両方とも口を開けて、舌を出して、目の所にはうっすら、水のようなものが溜まっていた。


 阿形の狛犬は牙がすこし欠けているように見えた。


 それからは、固いものや辛いものはお供えしないようにと村で決めた。


「きっと硬くて、辛かったんだろうね~」




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