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冥王の刀  作者: 涼
神槍の勇者
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リヒト

 聖人に加護を与える神とは、この世界とは別の次元にいる超常的な存在だが、そのうちの一柱が聖人との間に子供を授かった。

 その子供のためにその神は神の力でないと抜けない槍を残した。

 その槍は『|正義の槍<<ミカエル>>』という。


 私たちは山脈に沿って険しい山道を下っていました。

「はぁ、はぁ。」

 でも、ヒメカさんは息切れを起こして、汗を拭っていました。

「大丈夫か?」

「なんの、これしき、です。」

「あまり無理はなさらないでください、ヒメカさん。」

「もうすぐ麓だ。もう少し頑張ってくれ。」

「は、い。」

 私たちの励ましに答えながら足を自分でヒメカさんは踏み出していた。

「次の町は何て名前なの?」

 ナチュネがシリウスに訊きました。シリウスには地図を持って私たちをナビゲートしています。

「え~っと、あった。リヒトという小さな町だ。」

「な~にがあるっかな~!」

「楽しそうだな。」

 ウッキウキとしているナチュネはヒメカよりも幼いはずなのに、子供というのは元気がありあまっているのですね、と思いました。

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