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冥王の刀  作者: 涼
博識の巫女
24/31

外へ

 レイハさんたちが山賊を捕縛して、村に戻り、村長さんに山賊のことを話して、ご厚意でもう一泊、泊めてもらいました。

 そして、その次の朝に村を出ていくことになりました。

「2泊も泊めていただきありがとうございました。」

「いいえ、こちらこそ、感謝してもしきれません。山賊が捕まって、他の村との交流もできるようになりました。」

 村長さんがお辞儀をすると、周りで見ていた村人たちもお辞儀をしました。

「それはよかったですね。これからも頑張って下さい。この村に祝福あれ。」

「はい。私たちの宗教は一天教ですが、聖女様の祝福をありがたくいただきます。」

「さよなら。」

「またね~。」

 それぞれに別れを告げました。


「行かなくていいのか。ヒメカ。」

 お祖父様がわたくしにそう言う。

「私はこの村の巫女です。」

 そう言うとお祖父様は思いっきり門の外へわたくしの背を押した。

「えっ!?」

「あの人から聞いた。作戦を立てて成功させたのはお前だと。」

 もう見えなくなった影の後を目で追う。

「…レイハさん。」

「自分の意思で行くんだ、ヒメカ。この村は大丈夫だよ。」

 みんな、寂しそうな目をしていたけれど、笑顔だった。

「はい!行ってきます!」

 その笑顔に向かってわたくしはレイハさんたちの影を追いかけた。


 白き汚れなき壁の眼の前に美しくも残虐な魔女が立っていた。

「私の騎士たち、蹂躙せよ。」

 その命令に7人の騎士が跪く。

「「「「「「「御意。」」」」」」」

 一日足らずで白き汚れなきその国は火の海となった。


 その国の名はシャイン聖国。

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