外へ
レイハさんたちが山賊を捕縛して、村に戻り、村長さんに山賊のことを話して、ご厚意でもう一泊、泊めてもらいました。
そして、その次の朝に村を出ていくことになりました。
「2泊も泊めていただきありがとうございました。」
「いいえ、こちらこそ、感謝してもしきれません。山賊が捕まって、他の村との交流もできるようになりました。」
村長さんがお辞儀をすると、周りで見ていた村人たちもお辞儀をしました。
「それはよかったですね。これからも頑張って下さい。この村に祝福あれ。」
「はい。私たちの宗教は一天教ですが、聖女様の祝福をありがたくいただきます。」
「さよなら。」
「またね~。」
それぞれに別れを告げました。
「行かなくていいのか。ヒメカ。」
お祖父様がわたくしにそう言う。
「私はこの村の巫女です。」
そう言うとお祖父様は思いっきり門の外へわたくしの背を押した。
「えっ!?」
「あの人から聞いた。作戦を立てて成功させたのはお前だと。」
もう見えなくなった影の後を目で追う。
「…レイハさん。」
「自分の意思で行くんだ、ヒメカ。この村は大丈夫だよ。」
みんな、寂しそうな目をしていたけれど、笑顔だった。
「はい!行ってきます!」
その笑顔に向かってわたくしはレイハさんたちの影を追いかけた。
白き汚れなき壁の眼の前に美しくも残虐な魔女が立っていた。
「私の騎士たち、蹂躙せよ。」
その命令に7人の騎士が跪く。
「「「「「「「御意。」」」」」」」
一日足らずで白き汚れなきその国は火の海となった。
その国の名はシャイン聖国。




