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冥王の刀  作者: 涼
博識の巫女
18/31

ある村の巫女の独白

 聖人、光人、精霊、竜の力は釣り合いが取れている。

 竜は頑丈な体を持っているが、魔法による攻撃に弱く、竜特有の呪いさえ光属性には効かない。

 精霊は魔力を自然から無限に近く吸収できるが、体は脆弱。

 聖人は神の加護を与えられているが、光、闇、無の属性しか持っていないことで、他の抵抗力を持っていない。

 光人は他の種族で唯一、光と闇以外の8種類を持っているが、その他で突飛しているところはない。


 白髪の少女がそう書かれた本を捲る。

「ふむふむ、それぞれに強みと弱みがあるのですね。」

 種族に関する本を元の棚に戻し、絶版の歴史書を手に取り、捲る。

「種族として友好を約束したのは200年も前なのですね。そして、混血は友好を示す次世代に期待した、と。」

 少女はむむっと考え込んだ。

「ホリーフィア王国の女王陛下は、どうして聖人の血に価値を置くのでしょうか?」

 

「聖なる加護をもつ人間と光を抱く人間。人間であることに違いはないはずなのに…。」 

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