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航図無限 ~最弱の水夫、ただ《道具超強化》だけで七つの海を制した男~  作者: 伝説の男前
第七部:最終強化編

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幕間 ザガレスの独白

かつて大陸総督として、弱肉強食の思想を掲げていたザガレスは、今、白鯨号の片隅で、静かに、自らの半生を振り返っていた。


「私は、一体、何を追い求めていたのだろうな」


誰に語りかけるでもなく、ザガレスは、静かに呟いた。


弱者は淘汰されて当然。その思想のもと、多くの弱小勢力を踏みにじってきた。だが、その果てに待っていたのは、自分自身が、より大きな力の「駒」として、利用され尽くすという、皮肉な結末だった。


「蓮とやら」


ザガレスは、静かに、遠くで作業する蓮の姿を見つめた。


「お前は、私とは、正反対の道を歩んできたのだろうな」


弱き者として生まれ、弱き者として蔑まれながらも、蓮は、力による支配ではなく、理解と、そして、他者との絆によって、この場所まで辿り着いた。


「愚かだったのは、私の方だったのかもしれん」


ザガレスは、静かに、自嘲気味に笑った。


強さとは、他者を踏みにじる力のことではなく、他者と共に在ろうとする、確かな意志のことだったのかもしれない。


「蓮」


ザガレスは、静かに、蓮に声をかけた。


「なんでしょうか」


蓮が、振り返って応じる。


「明日の戦い、私にも、何か、手伝えることはあるか」


その問いに、蓮は、少し驚いたような表情を浮かべた後、静かに、しかし確かな温かさを込めて答えた。


「もちろんです。あなたの、これまでの経験も、きっと、力になります」


ザガレスは、静かに、その言葉を噛みしめた。


かつての敵から、こうして、共に戦う仲間として迎えられる日が来るとは、思ってもみなかった。


「ありがとう、蓮」


その言葉には、これまでの傲慢さの欠片もない、静かな、しかし確かな感謝の想いが込められていた。


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