表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
航図無限 ~最弱の水夫、ただ《道具超強化》だけで七つの海を制した男~  作者: 伝説の男前
第七部:最終強化編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
70/87

第63話 管理者の警告

帰還から数日後、シズカが、緊迫した表情で、白鯨号を訪ねてきた。


「教団の各地の拠点から、奇妙な報告が相次いでいます」


シズカは、慎重に、集めた情報を蓮たちに伝えた。


「西方の複数の島々で、原因不明の異常気象が発生しています。それも、これまでの自然現象とは、明らかに性質の異なるものです」


「異常気象、ですか」


蓮が尋ねると、シズカは頷いた。


「はい。まるで、誰かが、意図的に、気候そのものを操作しているかのような」


その言葉に、蓮の脳裏に、海図管理者の警告が蘇った。


――この世界には、あなたと同じように、私の権限の断片を託された可能性を持つ者が、他にも、存在するかもしれません。


「もしかして……」


「私も、同じことを考えました」


シズカが、真剣な表情で続けた。


「もし、あなたと同じような力を持つ者が、悪意を持ってそれを使っているとしたら――この世界の均衡は、大きく脅かされることになります」


イザベラが、険しい表情で腕を組んだ。


「情報を集めよう。まずは、異常気象が発生している地域の実態を、詳しく調べる必要がある」


***


数週間の調査の末、蓮たちは、異常気象の背後に、ある共通の情報を見出した。


「これらの地域はすべて、ある人物の影響下にある地域と、重なっています」


ヴェルミナが、集めた資料を示しながら告げた。


「その人物とは……」


「元大陸総督、ザガレス」


ヴェルミナの言葉に、蓮たちは息を呑んだ。


「ザガレスは、失脚後、表舞台からは姿を消していました。ですが、水面下で、独自の勢力を再構築していた可能性があります」


「まさか、あの人が、俺と同じような力を……」


蓮が呟くと、イザベラが、静かに首を振った。


「いや、おそらく、そうではない」


イザベラは、慎重に続けた。


「ザガレスは、あくまで、野心的ではあっても、これまで、超常的な力を示したことはなかった。だとすれば――」


「ザガレスの背後に、真の黒幕が存在する、ということですね」


蓮が続けると、ヴェルミナは頷いた。


「その可能性が高い。ザガレスは、表舞台に立つための、いわば『駒』に過ぎなかったのかもしれない」


その考察に、蓮たちの間に、新たな緊張が走った。


「調べる必要がある」


イザベラが、決然とした表情で言った。


「ザガレスの現在の所在、そして、彼の背後にいる、真の黒幕の正体を」


こうして、蓮たちは、再び、大きな脅威との対峙に向けて、動き出すこととなった。世界海洋連邦の均衡を守るための、最後にして最大の戦いが、静かに、その足音を近づけ始めていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ