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航図無限 ~最弱の水夫、ただ《道具超強化》だけで七つの海を制した男~  作者: 伝説の男前
第六部:大渦潮編

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幕間 仲間たちの手紙

ゼロ号を失った悲しみの中、白鯨号の仲間たちは、それぞれの想いを、静かに、手紙という形に綴っていた。


***


『ゼロ号へ


お前と過ごした時間は、短かったが、間違いなく、俺にとって、大切な時間だった。あの生意気な口調、時々見せる、妙に人間くさい仕草――全部、忘れねえよ。


蓮のやつ、今もお前のことを思って、時々泣いてる。あいつのためにも、俺は、これからも、しっかり戦い続けるつもりだ。


  ガイウス』


***


『ゼロ号殿


あなたが遺してくれた、失われた文明の技術の断片は、これからも、私たちの航海を、静かに支え続けることでしょう。


いつか、あなたを、再びこの手で蘇らせることができたなら――そのときは、また、共に、この海を旅しましょう。


  ドルシス』


***


『ゼロ号へ


正直、機巧の鳥なんぞに、こんなに情が移るとは、思ってもみなかった。


お前の犠牲は、無駄にはしねえ。この命に代えても、この海の均衡は、守り抜いてみせる。


  鬼灯』


***


蓮は、集まった仲間たちの手紙を、静かに、ひとつひとつ、読み返していた。


「皆、ゼロ号のことを、こんなにも大切に思ってくれていたんだな」


蓮の呟きに、イザベラは、静かに頷いた。


「お前だけの喪失じゃない。私たち皆にとって、ゼロ号は、かけがえのない仲間だった」


蓮は、静かに、手紙を胸に抱きしめた。


この悲しみを、いつか、確かな希望へと変えるために。蓮は、静かに、しかし確かな決意を、新たにしていた。


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