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航図無限 ~最弱の水夫、ただ《道具超強化》だけで七つの海を制した男~  作者: 伝説の男前
第五部:世界周航編

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第47話 未知の大陸文明

ゼロ号を仲間に迎えてから半月後、世界周航艦隊は、ついに水平線の彼方に、陸地らしき影を捉えた。


「陸地、発見!」


見張りの興奮した声が、艦隊全体に響き渡る。


「あれが、未知の大陸か……」


イザベラが、望遠鏡越しに、その姿を見つめた。海岸線に沿って、これまで見たこともない、荘厳な建造物の輪郭が見て取れる。


「蓮殿、あの建造物の意匠、私の故郷のものとも、また違う様式です」


ドルシスが、興味深そうに目を細めた。


『あの技術、私の記憶の一部と、共鳴するものを感じます』


ゼロ号が、蓮の肩の上で、静かに呟いた。


「共鳴、というのは?」


『詳細は、まだ思い出せません。ですが、あの大陸の文明は、私を作り出した文明と、何らかの関わりがあるように感じられます』


蓮は、緊張しながら頷いた。この未知の大陸には、想像以上に大きな謎が隠されているのかもしれない。


***


艦隊が海岸に近づくと、突如として、けたたましい警報音のようなものが鳴り響いた。


「な、なんだ、この音は!?」


ガイウスが、剣に手をかけながら周囲を警戒する。


次の瞬間、海岸に設置されていたと思しき、巨大な機械仕掛けの装置が、いくつも起動し始めた。まるで生きているかのように動く、金属製の巨大な人形――言うなれば、機巧の巨人とでも呼ぶべき存在が、次々と姿を現していく。


「あれは……!」


蓮は、目の前の光景に息を呑んだ。ゼロ号と同じ、精緻な機巧技術によって作られた、巨大な防衛兵器だった。


『侵入者、確認。排除、開始します』


機巧の巨人のひとつから、機械的な声が発せられた。


「船長、これは……!」


「戦闘態勢! だが、まずは友好の意志を示せ!」


イザベラの号令にもかかわらず、機巧の巨人たちは、容赦なく攻撃を開始した。巨大な腕から放たれる衝撃波のようなものが、艦隊の一角を大きく揺らす。


「くっ……! 応戦する!」


イザベラの決断で、艦隊は防衛のための戦闘態勢に入った。


蓮の強化した砲が火を吹き、機巧の巨人たちに立ち向かっていく。だが、相手の装甲は、これまで戦ってきたどの敵とも、比較にならないほど頑強だった。


「効いていない……!」


蓮は、焦りを覚えながら、砲撃の効果を見極めようとした。


『蓮殿』


ゼロ号が、緊迫した様子で呼びかけてきた。


『あの機巧たちの弱点、恐らく、私なら見抜けるかもしれません。少し、時間をください』


「頼む、ゼロ号!」


ゼロ号は、蓮の肩から飛び立ち、機巧の巨人たちの動きを、注意深く観察し始めた。


『……見つけました。あの巨人たちの動力源、胸部の中央にある紋章のような部分です。あそこに集中的な攻撃を加えれば、機能を停止させられるはずです』


「よし! 蓮、あそこを狙えるか!」


イザベラの指示に、蓮は覚悟を決めて頷いた。


「やってみます!」


蓮は、これまでの理解と経験を総動員し、砲の照準を、機巧の巨人の胸部へと合わせた。


轟音と共に放たれた砲弾は、正確に狙いを捉え、機巧の巨人の胸部の紋章を、深く貫いた。


『機能、停止……』


そう呟くと、機巧の巨人は、大きな音を立てながら、その場に崩れ落ちた。


「効いたぞ! 全砲門、同じ要領で攻撃続行!」


イザベラの号令のもと、艦隊は、次々と機巧の巨人たちを沈黙させていった。


戦闘は熾烈を極めたが、時間が経つにつれ、艦隊は着実に優勢を築いていった。


だが、この戦いは、蓮たちにとって、これから始まる、未知の文明との、さらに大きな邂逅の、ほんの序章に過ぎなかった。


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