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航図無限 ~最弱の水夫、ただ《道具超強化》だけで七つの海を制した男~  作者: 伝説の男前
第四部:海洋覇権編

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幕間 ヴェルミナの記録

ヴェルミナは、海洋均衡協定締結の夜、自室でひとり、これまでの記録を整理していた。


『五大海洋勢力統合構想、正式に締結。この日をもって、七つの海における、新たな均衡の時代が始まる』


ヴェルミナは、そう書き記しながら、静かに、これまでの道のりを振り返った。


大商会艦隊を離れた理由――合理性を欠いた内部抗争への嫌気。だが、今にして思えば、あの内部抗争もまた、均衡というものの難しさを、身をもって教えてくれた経験だったのかもしれない。


『天草蓮という男については、当初、懐疑的な見方をしていたことを、正直に記しておく』


ヴェルミナは、静かに、ペンを走らせ続けた。


『理論として成立しない力を、私は信じない――そう思っていた。だが、彼の力は、明確な法則性と、そして、確かな誠実さに裏打ちされたものであった』


『合理性と、誠実さ。この二つは、時に対立するものと思われがちだが、蓮という男は、その両立が、決して不可能ではないことを、証明してくれた』


ヴェルミナは、静かに、手記を閉じた。


「これからも、この均衡を、合理的に、そして、誠実に、支え続けていかなければならないな」


窓の外に広がる、静かな夜の港を見つめながら、ヴェルミナは、これからの航海への、確かな決意を、静かに新たにしていた。


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