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航図無限 ~最弱の水夫、ただ《道具超強化》だけで七つの海を制した男~  作者: 伝説の男前
第三部:植民地戦争編

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幕間 ドルシスの手記

ドルシスは、夜の静けさの中、古びた手記に、静かにペンを走らせていた。


『今日、また一つ、この島に平和が戻った。カラベラの人々の笑顔を見るたび、私は、失われた我が故郷、ガレアス島のことを思い出す』


ドルシスは、ペンを止め、しばし、遠い記憶に思いを馳せた。


『あの日、私たちが、互いの主張を譲らず、いがみ合っていなければ。外部の脅威に対し、一致団結できていれば――ガレアス島は、今も、あの美しい姿を保っていたかもしれない』


『蓮殿と、彼が繋ぎ止めていく人々の絆を見るたび、私は、あの日、失われたものの重さを、改めて噛みしめずにはいられない』


ドルシスは、静かに、ペンを走らせ続けた。


『だが、後悔ばかりしていても、何も生まれない。私にできることは、この経験を、蓮殿たちに伝え、二度と同じ過ちを繰り返させないことだ』


『五大海洋勢力の統合という、蓮殿たちの目指す構想。それは、かつての私たちが、成し得なかったことの、確かな体現でもある』


手記を閉じたドルシスは、静かに、窓の外に広がる、穏やかな夜の海を見つめた。


「今度こそ、間違えるわけにはいきませんな」


その呟きには、これまでの後悔と、そして、これからの希望が、静かに、しかし確かに、込められていた。


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