白い記憶(複数の視線)
英検3級の一次試験に合格しまして……二次試験とかで遅れました(言い訳
後今週はまたテストとか模試とかあるのでまた遅れるかもしれないです。
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結局修学旅行のメンバーは、班長「夜夢愛斗」副班長「赤浜凛」班員「清宮瞬」「滝沢悠太郎」「末広時雨」になった。
凛は未だにこの班の構成を気に食わないようだが、愛斗と悠太郎がこれを強行してこれに落ち着いた。
そして……そんな始まり方をした修学旅行の2日目ももう終わりを迎えようとしていた。
他の学校がどうなのかは知らないけれどこの学校では修学旅行は3日に分かれてそれぞれ観光地に行ったりする。最早「修学旅行」という名だけの旅行である。
まあ、楽しいからいいのだけれど。それでも僕はやはり凛のことを意識しすぎて小学校最大の行事を楽しむことができないでいた。
「はぁ〜」
2日目の就寝場所である宿屋。
僕は1人寝具がある部屋にいた。
みんなが一緒に寝る部屋で僕は溜まった疲れと共に息をついていた。
何故こんなに疲れが溜まっているのか。みんなが一緒に寝る部屋で僕は溜まった疲れと共に息をついていた。みんなが一緒に寝る部屋で僕は溜まった疲れと共に息をついていた。
何故こんなに疲れが溜まっているのか。理由は明確である。
「こんなところにいたんだ」
「り、凛……」
後ろから声をかけてきた彼女が原因である。
僕が彼女から目を逸らしたことを謝った日。僕は彼女にこう言われた。
『いいよ。許すからさ……』
『私の言うこと1つ聞いて』
懇願にしては熱のこもった願い。僕が彼女と同い年であることを一瞬忘れたあの潤んだ瞳に僕は負けた。
そしてその願いの内容は……
『瞬君との時間を増やしてほしい』
まず驚いた。彼女が僕にそんな願いを口にするなんて思わなかったからだ。
そして数瞬。僕は考えた。
それは…………愛斗への裏切りではないか?と。
友人を裏切ることはしたくない。僕と凛は一緒にいるべきではないのだ。
でも、でも僕は。
それを受け入れてしまった。
どうして?何で僕は受け入れたんだ?
頭の中では確かに否定しようとした。でも僕の口から出たのは許可の言葉だった。
僕は凛の事を……
「ようやく2人になれたね」
違う。たまたま2人になったわけではない。
僕は知っている。彼女がさっき悠太郎に何か言ってこの部屋から愛斗を出したのを。
この状況は彼女が作り出したものである。
明らかに演技ではあるが、何か追求してはいけないような気もするのであえて僕は無視して応対する。
「話があるんだ」
背け続けていた視線を彼女に向ける。
久しぶりに目があった気がする。気のせいか頬が赤いような気もする……いや、明かりのせいかな……
と言っても明かりを僕はつけていない。光源は外の月だけである。
別に部屋に明かりがなかったわけではない。単純に僕がつけていないだけだ。なんというか、彼女にどういう顔をすればいいのかわからなくなったのだ。
つまり……僕は緊張している。
「大丈夫だよ。私も緊張しているから」
心でも読んでいるのかな……まあいいや…
「えっと。話ってがあるって言ってたけど……どうしたの?」
自分から話題を切り出す。彼女は確かに話があると言っていた。その話というのはなんだろう。愛斗や悠太郎を部屋から外すぐらいの話なのだから、相当重要な話ではないのか?
今まで僕達は、凛、愛斗、悠太郎、そして僕がまとまって1人のような関係だった。
少なくとも4年の頃までは……
変わったのは5年の頃からかな。
愛斗が明確にクラスメイトから嫌われ始めたのは。
凛が僕と一緒にいる時間が増えたのは。
悠太郎が凛と愛斗をくっつけようとし始めたのは。
それからだった。だんだん僕達の関係は崩れていった。
変わらなかったのは僕だけだった。
いや……知らず知らずのうちに僕も変わっていたのかもしれない。
周りが変わっていくのに合わせて僕も適応していたのかもしれない。
でも僕は今のこの環境が好きとは言えない。4年の頃の4人が仲良くしていた頃に戻りたい。
だから、僕は悠太郎の作戦に乗った。
愛斗と凛の中を戻そうと。
でも、
今のこの状況は何?
「うん……大切な話。愛斗や悠太郎君には聞かせれない……私と瞬君だけでしないけない……話」
緊張感が高まる。
なんだ?2人きりでないといけない話?
もしかして、明姉さんの事とかかな?それなら僕は簡単に納得がい…
「私。瞬君のこと好きだったんだ」
は?
「ずっと。ずっと。好きだった」
…………彼女は一体何を言っているんだ。
誰が好きだって?
いや。ダメだろ。それはダメだろ。それは……
「ねえ。瞬君は……」
……僕の中のルールに反する。
内側から何かが割れる音が響く。何が割れたかなんて分からない。ただただ、気持ちの悪い感覚。
僕の心の中から、初めて感じる感情が現れる。
喜び?
いや、
喜びからは程遠い感情。
これは、
「私の事……す…………き、嫌い……なのかな?」
冷や汗が噴き出る。僕はこれにどう返せばいい?
僕はどこで選択を誤った?
こんなはずじゃなかった。
愛斗?僕は、君と仲良くしたい。
悠太郎。僕から離れないでくれよ。
お母さん……こういう時はどうすればいいの?
『怒ったら、すぐに謝るの。相手が許してくれなくても、自己満足でいいから、謝意を見せるの』
お母さんの言葉が脳裏に過ぎる。
ダメだ。謝って済むような問題じゃない。
どうする?どうすれば!?
彼女の質問は非常に卑怯だった。
嫌いかどうかを聞かれて、嫌いと答えるわけがない。それを承知した上での質問だろう。
この記憶を見ている僕は、好きの反対を無関心として捉えている。
だからこの質問に対して嫌いじゃないと答えても。
なんの間違えでもないはずだ……
「き、嫌いじゃないよ」
子供の僕はそう答えることしかできない。
嫌いの反対は好き。そう頭で理解している。
どう答えても僕は負けだった。
「そっか……」
彼女と目が合う。
吸い込まれるように美しい黒い目に、ドギマギしてしまう。
僕は。
確かに僕は、凛のことが好きだ。
あんなに優しくしてくれたのだ。むしろ好きにならないほうがおかしいだろう。
だからこそ、諦める時は辛かった。
愛斗の事を第一に考えて、
友人の為。友人の為。友人の為。
そう自分を偽って、この感情を隠してきた。
でも、いざ蓋を開けてみるとどうだ。
凛は僕のことが好きだった。
愛斗ではなく。僕のことを見てくれていた。
自分が情けなくなってくる。
嬉しい。すごく嬉しいのだ。
でも、その喜びをまだ素直に受け取れない自分がいる。
愛斗になんと言えばいいのだ。
裏切らない。僕は確かに彼にそう約束した。
現に、今の今まで学校の中は当たり前として家でも接触を控え続けた。
「もしかしたら、瞬君……私の事嫌いになったのかな?って。すごく辛くて……聞けなかったけど」
彼女の瞳が月の光を受けて薄く光っている。
「でも、聞かないままこんな生活を続けるのも嫌だから!」
心臓に痛みが走る。
凛はなんで泣いているんだ?
誰のせいだ?
誰が原因でこうなった?
「だから……だから!もう一回……もう一回だけ聞くよ」
心臓の音がうるさい。
汗が部屋着に染み込む。
お風呂に入ったばかりなのに……
「好き。瞬君のことが好き。瞬君は……私の事……」
凛の頰を涙が伝う。
彼女がどれほどの勇気を振り絞っているのかが容易に伝わる。
だから今だけは……いや。
これからは。
「好き……ですか?」
友人よりも凛を優先しよう。
ただ。それだけ。
視線が2つ。
部屋の外にあった事を。
部屋の中で抱き合う2人は知らない。
「愛斗君!?」
誰かが走り去る音と、少女の声に2人も気付く。
もう既に運命はずれ始めているのだ。
どうしてこうなったのだろうか?何が原因で運命は変わってしまったのだろうか?
…………
君達が今脳裏に浮かべた存在がいなければこのようなことにはならなかったのだろうか。
神のみそれを知る。
◯◯が原因での明確な運命の変動を確認。
今の状態を維持し続けることでの目標達成率約80%。
子孫の暴走を見張りつつ、観測を行う。




