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東海道五十三次美人OLスキー旅ミケタマ珍道中  作者: いもたると


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13/14

平塚 その1

 JR茅ヶ崎駅を越えて、相模川を渡れば、そこは平塚の本陣だ。

「そろそろお菊塚が見えてくるわよ!」と、ノー天気なミケコ。

「どうして東海道って、こんなにオカルトスポットが多いのよ〜」と、霊感の強いタマコは、旅に出たことを少し後悔した。

 が、先に立たずである。

 旅を途中で切り上げるのも嫌なので、このまま京都まで行くしかない。


 お菊塚とは、ご存知怪談『番長皿屋敷』の主人公、お菊さんの墓と伝えられるものである。

 ご存知でない方のために、簡単に説明しておく。


 お菊は、平塚宿の役人、真壁源右衛門まかべげんえもんの娘。

 大変な器量良しとして知られていた。

 江戸の旗本・青山主膳あおやましゅぜんのところへ奉公中、家宝の皿を割ったという嫌疑をかけられ、手打ちにされてしまう。


 以後、夜な夜な井戸からお菊さんの幽霊が現れ、悲しそうに、「いちま〜い、に〜ま〜い」と皿を数えたという。

 この番長皿屋敷をモチーフにしたアトラクションが、ここには用意されていた。

 と言っても、おどろおどろしいものではない。


 ここにあるのは、番長皿屋敷は番長皿屋敷でも、落語の番長皿屋敷をモチーフにした、楽しいものである。

 そのあらすじは、こうである。


 お菊さんの幽霊は、大変美人ということで、町内のお調子者連中が見物に出かけた。

 お菊さんが皿を9枚まで数えると、取り殺されてしまうと言うので、8枚までで逃げ出すことに。

 すぐにお菊さんの美人が評判になり、押すな押すなの大繁盛になるのだが。

 この後のオチは、ご自身で確かめていただきたい。


 ミケタマの二人が、お菊塚までやってくると、すぐにお菊さんショーが始まった。

 すでに客席はぎっしりとファンで埋まっている。

 ここは特設ステージになっている。

 ステージの真ん中に井戸がある。


 ステージ後方には、ロックバンドが。

 バンドが派手な音楽を奏でると、照明が焚かれ、井戸からお菊さんが出てきた。

「いよっ、待ってました!」

「お菊さーん!」

 客席から掛け声がかかる。


 中から現れたのは、井戸水の滴るほどいい女。

 それもそのはず、この女性は、ミスお菊さんコンテストで選ばれた、飛び切りの美女なのだ。

「きゃー、かわいいー!」

「お菊さーん!」

 と、ミケタマの二人も一瞬にして心を奪われた。


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