chapter735 今日の泊る場所
そんな会話をしていると、クインがおかわりのお茶を淹れて戻って来た。
「ん」
「ありがとね」
「ありがとうクインちゃん」
そして三人でお茶を飲む中、レイリはクインに話しかける。
「クインちゃん」
「ん?」
「色々心配かけてごめんね」
「……もう大丈夫なの?」
クインの問いかけにレイリは頷く。
「うん。完全じゃないけど」
「ん。なら良かった」
(……色々な人に心配かけちゃったな)
そう思いながら時計を見てみると……
「あ」
もう時間は午後八時近く。
レイリの家に門限はないが、それでも結構遅いので、立ち上がる。
「ゴメン、こんな遅くまで。もう帰るね」
「じゃあ僕もお暇しようかな」
ユウナも釣られて立ち上がる中、
「んん」
クインが声を掛けて来る。
「今日は泊まって行ったら?」
「「え」」
「もう遅い。それに」
クインの視線はユウナを捉える。
「アナタ家ないでしょう?」
「宿探そうかなって。最悪野宿でも平気だし」
旅をしていたため、サバイバルは得意なユウナ。
レイリの方も。
「流石に悪いから……。家も近いし大丈夫」
そんな二人にクインは少し嘆息して言う。
「別にいいから。今日は泊っていく」
「「……」」
「返事」
「「はい!」」
そういう訳でレイリとユウナはお泊りと相成った。
レイリは親に電話をする中、ユウナは特に何もしない中、
「ん」
「何?」
「服ないの?」
「ないね」
着の身着のまま出て来たうえ、死体から服を剥ぎ取るのもアレだった。
そんな彼女にクインは少し考えた後、
「何か貸す」
「何から何までありがたいけど……」
クインを上から下まで見てユウナ告げる。
「サイズ……平気かな?」
「……」
クインは結構小柄な方。
それに対しユウナの(今の)体と比べ十センチ程違う。
それにクインは
「なら裸でいるといい」
「わー!? ごめんごめん」
因みに、クインの私服、部屋着、寝間着はダボダボした物は多かったので、レイリにも着れた。
******
そして翌日。
朝餉の匂いで眼を覚ますクイン。
「ん? ん~、ん」
寝ぼけ眼で何があったを思い出す。
そして自室を出て、キッチンへ向かうとそこには一人の女性が料理をしていた。
「あ、おはよう」
「ん」
「朝御飯作ってるよ。勝手にゴメンね」
「ん」
気にするなという風にクインは首を横に振る。
「なら良かった。そういえばレイリは一度帰るって」
「ん」
そうして二人は出来た朝食を食べ始めた。
【コソコソ話】
(㈩*㈩)<実はこの人滅茶苦茶器用。
(・▽・)<そうなんですか?
(㈩*㈩)<一度見た事なら大抵コピーできるし、二度見たなら完コピ。
(㈩*㈩)<だから、料理も上手いし、大抵の武器は使える。
(㈩*㈩)<そして、身体スペックも人間最高峰。
(・▽・)<鳶が鷹を生んだって奴ですか?
(㈩*㈩)<龍かもしれない。
(・▽・)<……わお。




