四方山話ですが
今回もよろしくお願いします。
楽しく読んでいただければうれしいです。
そんな事あったかもしれないですね。
とは言えない。
皆さま どうもごきげんよう、毎度おなじみ侯爵令嬢フィアナ・ジェニアスです。
わたしは今、過去を振り返り後悔しています。
全っ然思い出せない。振り返るだけ無駄だった、と。
何を振り返っていたかというと、目の前の御仁―――わたしの婚約者、ギルフォード王太子殿下との出会い。
え、ソレって数時間前のことじゃないの? と思うでしょ?
そうなのよ、わたしも思った。けど違うらしい。
殿下曰く、わたし達の出会いは昨年のソヴェール王都でのこと。
ある茶会の席で、あるご令嬢が窮地に陥っていた時、颯爽と現れ、ご令嬢を救ってあっという間に立ち去った凛々しい人物。まるで物語の姫と騎士のようだと居合わせた人々は噂話に花を咲かせた。
これが私達の出逢い。らしい。
ええ~? そんなロマンチックな事あったかなぁ?
確かに私は去年ソヴェールに行った。かの国に嫁いだお友達の所に遊びに行って、お茶会にも数回顔を出した。でも特にこれと言って変わった事は…………ああ、嫌な事はあったな。
あるお茶会で一緒に行った友人が絡まれた。よくある事だ、その友人は本当に美少女だから。ただその時は相手が悪かった。そいつはちょっと家柄が良いらしく、権力を笠にしつこかった。いつもは彼女も自分で対処するのだが、あまりにもしつこく、とうとうわたしたちはキレた。それでそいつをめたくそやり込めて、さっさと帰って来たっけ。
……あれ、おかしいな。なんか今引っ掛かった。
まさか、これ? この時の事?
え、わたしの立ち位置おかしくない?
姫と騎士って、明らかにわたしが騎士だよね? わたし、侯爵令嬢なんですが……。
しかも、友人が姫でわたしが騎士で、なんでこの人――王太子殿下はわたしに求婚したの?
で、この場合この人の立ち位置はどこ?
なに! 傍観者!? 噂してたその他大勢かい!!
ロマンチック関係ないじゃんっ!!
え~~~。それってこの婚約話、もしかして嫌がらせ?
その時不敬だったから謝れ、てこと?
もう一年経ったんだし、もう時効てことにしましょうよ〰。そんな複雑そうな表情しないでさ〰。
言えば言うほど不機嫌になってくし。もうヤだよぉ〰。
読んでいただきありがとうございます。
次話完結予定です。




